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時系列一覧(四日目)



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■四日目




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四日目:アリエス編 05話

なんで一人だけ。


あれから
僕はひたすら中間発表の準備をしていた。
二十時を回ったあたりで帰る気が失せ、
二十二時を過ぎた頃にはテンションがおかしくなり、
二十三時ごろからはナイトフィーバーと称してダンスマンを熱唱してやった。
その間
教授も含め誰も研究室にやってこなかった。
何だろう。
まったくやる気が感じられない。

そういえばみく子ちゃんとすれ違ったけど
みく子ちゃんは明日中間発表だと知ってるんだろうか。
彼氏(?)と一緒に居たけど向かってたのはどっかの研究室だったな。
なんだっけ・・・。
セキュア・・・
違う気がする。
まぁいいか。

くそぅ。
ナイトフィーバーのせいでまぶたが重い。
視界が・・・・。

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四日目:なつめ編 02話

台風の過ぎたあとの空は遥か遠くまで続いていた。
気がつくと、いつの間にか金木犀の香りが秋風に乗ってきている。
今の仕事が一段落したらまた彼女に会おうと思う。
みく子を取り巻く世界はゆっくりと動き出している。
直接は知らなくてもわかるんだ。この街は今そんな空気でいっぱいなのだから。

先日、みく子からメールがきた。
今度久しぶりに路地で歌うらしく、いろいろな人に声をかけているようだ。気合い入っているなぁみく子…
その日はおそらく仕事は忙しくないはずだから…もしかしたら歌う前にも会えるかなぁ?
それより早くまたみく子の歌が聞きたい。


学生時代彼女のつくる詞に惚れ、その声に惚れた。
とは言っても、同性なので永遠に友達なのだけど。
あの頃からキラキラ光って見えていた。学校の屋上で歌う彼女が好きだった。
たまに私の大好きな歌手の歌も歌ってくれたけど、それよりも彼女オリジナルの曲の方が何倍も嬉しかった。
よく彼女の練習も兼ねてふたりで屋上へ上がって、日が沈むまで歌っているのを見ていた。
そういえば文化祭にもひとりで出たっけ。ギター弾きながら、ひとりひとりにうたうように。
あの屋上でうたってくれた日のように。

あれから彼女のファンもできて、放課後もなかなかふたりだけにはなれない。みんなこぞって聞きたがるからだ。それでもたまに、練習するからって手を引いてふたりだけで屋上へ上がる。
私だけが聞けるんだ、って密かに嬉しかった。

あの頃の歌声を取ったテープは今でもたまに聞いている。
少し悲しくなった時、彼女の声がそっと包んでくれるんだ。

今夜も久しぶりにテープを流してから寝ようかな…
今のみく子の歌を楽しみにして眠りにつこう。

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四日目:しのめん編 35話

夕暮れからやがて夜に変わる空を見ながらゆっくりと帰った。
本当は飲み屋通りの路地でもうろつこうかな?なんて考えたけれど、胃が痛くなる予感がして辞めておいた。


エレベータに乗り七階で降りる。
角部屋の扉のカギを開けて中に入る。
相変わらず生活感の無い1DKの部屋だ。

「ふぅ」とため息を漏らしてから、僕は部屋の片付けを始めた。
明後日にはここを出て行くのだから。


生活感が無い割に、片付けが終わったのは深夜過ぎになった。
コンビニで買ってきたおにぎりを食べながら少しだけ物思いに耽る。



三年半ここで生活した。


地元での御曹司扱いが嫌だった。
この目が人と違うことが嫌だった。
自分の力で生きてみたかった。


ある種の逃亡と、希望を持って、そしてこの目の秘密が知りたくて。
三年半はあっという間に過ぎていった。


友達なんて出来る訳がない。
そんなことを考えていたのに、気が付けばみく子さんを中心に沢山の人と友達になった。


まぁ、友達付き合いが解っていないから、沢山失礼なこともしたんだろうけど。


それでも、自分にとって大きな収穫があった。
目の秘密、自分の一族の秘密。
変わること、変わっていくこと、受け入れること。
沢山のことを大学の講義以外からも学んだ。


「もう、ほとんどこっちでやるべきことは終わったな」


いつもの大学ノートを鞄から取り出して開いた。
少し、開き癖が付いてきている。


「自由に動けるのは明日一日だけか…」


大学ノートを閉じ、僕は片付けられた部屋の中で眠りに付いた。

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四日目:奏湖編 11話

その日の夜。
自動ドアの開く音に反応して「いらっしゃいませ?」とスマイルで迎えると、お客様はエリカだった。

「っ!エリカぁ!」
エリカも気付いたようで「あ、かなこぉ?!」と笑顔を向けてくれた。

こそこそと注文を受けるフリをして話し出す。
「昨日はいけなくてごめんね。」

「いいのいいの。バイトじゃしょうがないよ。」

「あ?ぁ、セレブなパーティ行きたかったなぁ」

「ふふっ。また今度ね。」

昨日はエリカの知り合いのパーティがあったらしい。
お誘いいただいたのだが、先にココの仕事が入っていたので、お断りしたのだった。

「かなこのドレス姿、見たかったなぁ」

「えっ!ドレスなんて持ってませんから(笑)」

元気そうに話してはいるが、少し落ち込んでいるのがわかる。
また彼氏と喧嘩でもしたのかな・・・?

エリカは「なんかねー、エリカ人を待たなきゃいけないらしいのね?」と、ストロベリー・シェイクを注文して席に座った。


しばらくして、自動ドアの開く音に反応して「いらっしゃいませ?」とスマイルで迎えると、お客様はイケメンさんだった。

ぼ?っと目で追っていると、店の一番奥の席の方へと早歩きで向かっていった。

「エリカ!」
とそのイケメンさんは声を掛けた。
んをっ!?エリカの待ち合わせの人!?あの様子だと彼氏かなぁ。

「ロシュ!」
後姿のエリカは振り返る。
ろしゅ?だいぶ変わった名前しているなぁ。
あ、でも良く見るとハーフっぽい。

そして、エリカは立ち上がって
エリカの鼻とロシュさんの鼻がぶつかりそうな距離まで駆け寄って、彼の胸に両手の平を添えた。
彼はエリカの腰に両手を回している。


・ ・・あ、あの、お店の中で、そんな(汗)


こっぱずかしくて見てられませーん!!と思った瞬間、ニ人はチュッとキスをした。


きゃああ!!こっちが赤面するわッ!


っと、仕事仕事!!(汗)
ユリさんから「コレ、十三番ね!」と商品を渡された。
「十三番でお待ち方?!ギガマックスバーガーでお待ちの方??」
ん??ニ階かな??

エリカとロシュさんが手を繋いでこちらに向かってくる。お帰りのご様子だ。

エリカが繋いでいる反対側の手を振りながら
「じゃあね、かなこ。頑張ってね」
と囁く。
「エリカもがんばってね」
何はともあれ、上手くいったようで良かったよ。


「はーい!十三番。ここだよー!十三番はオレしかいないよー!」
と変な黒い服を着たオッサンが返事をしてきた。

「大変お待たせいたしましたぁー」とギガマックスを渡し、番号札を受け取った。

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四日目:ロシュ編 21話

大きな赤い夕日が眩しい。

後部座席に乗せた花束を気にしながら慎重に、でも急いで斉藤氏宅のある小高い丘の道を降り、大通りへ出て、バーガー屋「マックス・ドックス」に着く。
赤に”M”と書かれた入り口の看板のところから、車を駐車場に入れる。バックで入れるのは面倒だ。そのままフロントから突っ込み駐車する。

駐車場の壁には
「十月X日 みく子路上ライブ!」
という、みく子路上ライブのポスターが無数に貼られていた。大手チェーン店では、この手のポスターを貼ってあるのは珍しい。


店内に入ると、入り口から一番奥の席に白いカットソーを着ている長い巻き髪の女の子の後姿があり、シェイクの入ったカップを持ち、ストローを咥えて、携帯いじっているのが見える。

カウンターにいる店員の「いらっしゃいませ」のスマイル交じりの声を無視して、店の一番奥の席の方へつかつかっと早歩きで行き
「エリカ!」
とオレは声を掛ける。

「ロシュ!」
後姿のエリカは振り返る。
エリカは立ち上がって、鼻がオレの鼻がぶつかりそうな距離まで駆け寄って、オレの胸に両手の平を添えた。
オレはやさしくエリカの腰に両手を回した。
エリカはカーキ色のゆったりしたパンツを履いていたが、手を添えると、細いウエストから綺麗な曲線で流れるヒップラインを感じた。

「ホントはね、ホントはね。今日も、昨日も、じゃあねって言ったあの夜のすぐ後も、エリカ、ロシュに会いたかったもん。」
エリカは、青色の大きな瞳をうるうるさせながら、オレに言う。
「ごめんな。オレが悪かったんだよ。好きだよ。本当に好きなのはエリカなんだよ」
オレは素直な気持ちでそう言った。
エリカはオレの目を見ながら
「うん。エリカもロシュ、好き。」

ニ人はチュッとキスをした。

大学の近くの大通りのマックス・ドックスで抱き合ってキスするなんて傍から見ると、バカップルだ。間違いなくバカップルだ。
でも、今はそう野次を飛ばされてもいい。そんな野次よりエリカが大事だ。
オレはエリカが好きで、エリカはオレが好き。ただそれだけの事だ。

エリカはオレの手をしっかり握り、オレはエリカの柔らかい細い指の手を優しく握り手を繋いだ。
「さあ、行こうか」

店を出る途中
「十三番でお待ち方?!ギガマックスバーガーでお待ちの方??」(…ギガマックス? 十三番?)
と、ウエイティングを探して言っていた女の子の店員にエリカは繋いでいる反対側の手を振りながら
「じゃあね、かなこ。頑張ってね」
と囁く。

「エリカもがんばってね」
と”かなこ”と呼ばれた女の子もにこやかに答える。

「はーい!十三番。ここだよー!十三番はオレしかいないよー!」
とさっきからチラチラ見ていた黒い変な服を着たオッサンが返事をしていた。

オレとエリカは手を繋いで外に出て駐車場のオレの車の方へ
車に乗ると花のいい香りが車内を包んでいた。

「後を見て」
とオレが言うと
「うわぁ。ロシュが持ってきてくれたんだ。パーティーの時一番好きだったお花。ロシュ、ありがとう」
と後部座席いっぱいの花を見てエリカが嬉しそうな声をあげる。
そして、エリカはオレの頬にキスをしてくれた。

オレはエリカの方を向いて、エリカの頬に手をやり、エリカの唇にキスをした。

長いキスを。

赤い夕日がニ人の乗った赤い車を照らし
赤い夕日はリアウインドーのガラスに当り、反射して車内を外から見えなくした。

後部座席にあるオレンジと白の花束は、夕日をバックに真っ赤に見えた。


オレとエリカとの長い長いキスは続いた。

エリカとのキスはストロベリーの味がした。

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四日目:ロシュ編 20話

「ょぃしょ。ょぃしょ。。。」
「桃ニャー、1人で大丈夫?私も行きましょうか?」
斉藤夫人は桃ニャさんに声を掛けた。

「ぃぇ?。奥様ぁ。だぃじょぅぶでぇすぅ。」
えっちらおっちら抱えて、桃ニャさんは大きなものを持ってやって来る。

えっ?花? …?
教授の使いの用件は花?


「ぉ待たせしましたぁ? ふにゃぁ。」
桃ニャさんが奥から持ってきたのは、大きな大きなアレンジフラワーだ。

「これをある人に届けて欲しいの。それがノートン教授と私のお願いよ。あなたを一番大事に思っている人で、あなたを一番大事に思っている人に渡して欲しいの」
夫人はそういって、ウインクをした。

瞬時にエリカの笑顔が浮かぶが、改めてもう一度冷静に考えてみる…

もしやミクか?
…いや。ミクの本当の気持ちは、昔から良く分からない部分があった。小悪魔的な掴めそうで掴めないミクに興味を持った。
好きというより彼女には興味があると言った方がいいのだろうか。
それに、ミクの心は掴めないし、ミクは必ずしもオレの事を一番大事に思っていないのかもしれない。

やはりエリカか?
…時々はケンカもするが、やっぱりオレのことを大事に思ってくれていると思う。気分屋で我侭で、意地っ張り。でもそんなところも許せてしまう。それは好きだから。大事に思っているから。
気持ちをはっきり出して自分をちゃんと表現するし、オレを必要としてくれ大事に思ってくれている。一緒にいて一番気持ちが通じる。一番分かり合える。
間違いなくエリカだ。

「そうよ。その人よ …間違えないでね
今、その人は大通りのマックス・ドックスに居るから、届けて欲しいの」
夫人は、そう言った。


大きな花束を抱え、車のところへ運び、助手席のシートを倒し、車の後部座席に乗せる。 2ドアで後部座席が小さいが、ギリギリ何とか載った。

「じゃあ、頑張ってね」
にこやか笑顔で夫人は車に乗ってハンドルを握ったオレに言った。

「はい。いろいろとありがとうございます。では」
夫人にお礼を言い、大通りのバーガー屋「マックス・ドックス」へ向かう。


「行ってしまわれましたねぇ」
桃ニャが呟いた。
「きっとうまくいくわ。あのニ人ですもの」
走り去るオレの車を見送りながら、夫人は満足そうな顔をした。


綺麗な夕日が沈んでいく…
空は
花束のような綺麗なオレンジ色に変わった…


明日も気持ちのいい晴れの天気になるだろう。

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四日目:しのめん編 34話

不意に携帯電話にメールが届く。エリカ様からだ。



件名:ねぇ、ひつじさん
本文:
ワタシね彼氏とケンカしたままなんだけど、やっぱり仲直りしたいの。
ねぇ、どうしたらいいのかな?


件名:Re:ねぇ、ひつじさん
本文:
エリカ様、その気持ちをそのままお伝えになるのがよろしいかと存じます。
素直な気持ちをストレートに伝えるのでございます。


件名:そうだよね☆
本文:
うん、そうする♪
そう言えば、ひつじさんは今何してるのー?


件名:Re:そうだよね☆
本文:
大学で空を眺めております。
あぁ、そういえば。みく子さんが明後日ライブするらしいです。


件名:みく子が!?
本文:
なんでそれをワタシに言う訳?笑
みく子のこと好きなのはしのめんくんでしょ?


件名:Re:みく子が!?
本文:
ワタクシは別件がありまして、行けそうにないのです。
実はその事でエリカ様にお伝えしておかなければならない事が…


件名:なになに?
本文:
もったいぶらずに早く言いなさい!!!笑


件名:Re:なになに?
本文:
ワタクシ、大学を辞めることに致しました。
明後日の夜に実家に帰らせて頂こうと思っております。


件名:えっ?
本文
冗談だよね?なんでそんな冗談言うの?笑


件名:Re:えっ?
本文:
冗談じゃないよ。今、退学願も提出したとこ。
実家に帰ってやってみたいことが出来たんだ。
だから明後日のみく子さんのライブに僕は参加出来ないんだ。


件名:Re:Re:えっ?
本文:
ちょっと!本気なの!?
そんな急に!何考えてるのよ!
ワタシのひつじはどうするのよ!?


件名:Re:Re:Re:えっ?
本文:
エリカ様。これからは彼氏の前で素直になれるよう努力して下さいませ。
ワタクシは遠く離れてもいつでもエリカ様のひつじでございます。


件名:Re:Re:Re:Re:えっ?
本文:
もう、決めちゃったことなのね?


件名:Re:Re:Re:Re:Re:えっ?
本文:
うん。僕には僕のやるべきことがあるって解ったから。
別にもう二度と会えなくなる訳じゃないしね。


件名:そっか。
本文:
そうだよね。また会えるよね。
じゃぁ、ちょっとだけ休暇をあげるわ。
その代わりちゃんと連絡してくるのよ!いい?


件名:Re:そっか。
本文:
ご理解頂きありがとうございます。
休暇、ありがたく頂戴いたします。笑
エリカ様も彼氏と仲良くお過ごし下さいませ。


件名:オッケー!
本文:
任せといてよ♪
ロシュとエリカはラヴラヴなんだからねっ!



携帯電話を鞄に入れた。
空が夕暮れに向かっている。薄い白から薄い黒へ。
モノクロの秋空がとても綺麗だった。

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四日目:ロシュ編 19話

夜も更け、華やかで賑やかなパーティーが終わった。
パーティーでは、それぞれがそれぞれの楽しみ方をし、そして、それぞれがそれぞれの帰路へ着いた。

来賓の居なくなったホールは、ようやく片付き、さっきまでの賑やかさは嘘の様に静まり返った。
台風も過ぎ、家の中も外も本当に静かになった。

奥の応接間のゆったりしたソファーでは、斉藤夫妻、ノートン教授、エリカが話をしている。
最後まで片付けをしていた桃ニャさんが気を利かせて紅茶を出す。

「いろいろとありがとうね。桃ニャさん。どうかしら、このままうちの手伝いをして頂けないかしら」
夫人は桃ニャさんに言った。
「それはいい考えだな。広い家で妻一人では何かと大変だし、君のような人がいてくれると助かるよ」
斉藤氏も賛成した。
「えぇっ。ぃぃんですかぁ?桃ニャ、ぅれしぃですぅ」
桃ニャさんは嬉しそうだ。

斉藤氏はお酒が十分に回り、ソファーの座り心地の良さが加わって、かなり眠そうだ。
「ふあ…」と斉藤氏が思わず欠伸をしようとした時
「寝室にお連れして。ノートン教授ごめんなさいね」
と夫人が言い、斉藤氏は桃ニャさんに連れられ寝室に向かって行った。


「エリカちゃん、今日は彼氏と一緒じゃなくて残念ね」
と夫人は、うつむいたエリカを覗き込むように言った。
「彼とは昨日ちょっとトラブっちゃったんで、連絡もしてないの」
エリカは小さな声で言った。

「何があったの?」
奥様はエリカに優しく尋ねた。
「一日中、大学のみく子っていう子と一緒にいたらしいの…」
エリカは小さな声で答えた。

「ほお、みく子君か…」
話にノートン教授が入る。

「お爺ちゃん、知ってるの?」
キッと睨むような目でエリカはノートン教授を見る。

「ふむ。いろいろとな。ロシュ君が彼女に興味を持つのも有り得ん事ではなかろうて。ワシの教え子じゃしな」
ノートン教授は自分の白い顎ひげを撫でながら言った。

「どういう意味でですか?」
夫人はノートン教授に苦笑交じりに尋ねた。

「それはここでは言えんじゃろ。機密ってやつじゃ」
きっぱりとノートン教授が言う。

「ふうん。お爺ちゃん、都合が悪くなったらいつもそうだもん」
ふくれっ面してエリカが言った。

「ほっほっほっ。本当に都合の良い言葉じゃの。しかし… それはエリカにとっても、ロシュ君にとっても良いことではないのう」
ノートン教授は困り顔をしながら言った。

「本当に好きな人なら仲直りしなくちゃね」
夫人はやさしくエリカに言う。


エリカは応接間に飾られた花束に目を移し
「ああ、あのお花、綺麗。私もあんな風にいつも綺麗に明るく咲いていたいな」
うわ言のようにエリカは呟いた。

それを聞き、夫人は
「エリカちゃんは十分綺麗よ。今夜はあなたが一番輝いていたんですから」
となぐさめ
「良かったら、エリカちゃんにその花束を差し上げるわ」
と言った。

「ええっ嬉しい。ありがとう」
エリカは顔を上げ、夫人にお礼を言う。

「明日、ご自宅にお送りするわね」
その明るくなったエリカの表情を見て、にこやかに微笑みながら夫人は言った。

「それは恐縮じゃな。 …ふむ。そうじゃ。明日、ワシが使いの者に取りに伺わせよう。使いの者は…あやつが良いじゃろうな」
何か閃いたようにノートン教授は夫人に言った。
「そう? …うん。そうね。 …それがいいわ。それは粋な計らいね」
夫人はノートン教授の意図を悟り、そう言いながらウインクをして答えた。

エリカはノートン教授と夫人の聞きながら、うっとりと花を眺めていた。


今夜の激しかった雨風は、すっかり収まっており、宴の後の夜は、虫の音と共に
静かに…
そして …
深く深く更けていった。

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四日目:ロシュ編 18話

豪華で楽しいパーティーだ。


踊ったり、飾られたアレンジフラワーを鑑賞したり、絵を鑑賞したり、談笑したり。

カラーセロファンとアクリルのバーで彩りされ、高低差を付けながら飾られたアレンジフラワー、モールワイヤーを巧みに使いハート型に作られたアレンジ、金銀のワイヤーを使い燭台を利用して大胆に放射状に飾られたアレンジ…
スカビオサさんは妹さんと、シャンパングラスを片手に軽やかな音楽を聞きながら、ホールに飾られた花をひとつひとつ熱心に観賞している。

音楽に合わせ、あめ湯さんとノートン教授がダンスをしている。
「お爺様、なかなかやるわね」
「ほっほっほっ。ワシの若い頃は、こんなもんじゃなかったぞい」
ニ人は軽やかにステップを踏んでいる。

まりモさんは、バーカウンターのところで斉藤氏と一緒にカクテルを嗜んでいる。
斉藤氏は、セクシーなまりモさんの横でお酒が飲めるだけで楽しそうだ。
ヨシノリさんは、器用にボトルを回し、シェイカーを振り、手際良く、そして華麗に次々とカクテルを作っていく。

まりモさんの空いたグラスを見て、ヨシノリさんが
「何かお作りしましょうか?」
と言うと

まりモさんは
「マティーニを。ドライで。今日は酔いたい気分なの」
と色っぽく答えた。

手際よくヨシノリさんはマティーニを作り、まりモさんはそれを一気に飲み干した。
「お強いんですね。もう一杯いかがですか」
とヨシノリさんは言い、飲み干したグラスを片付けようとそっとグラスに触れる。

まりモさんは斉藤氏に分からないように差し出したヨシノリさんのその手に触れ、持っていた小さなメモを渡す。
どうやら、泊まっているホテルと部屋番号が書いてあるようだ。

えっという表情のヨシノリさんに、まりモさんは
「ここの仕事が終わったら、またお仕事よ」
と赤いルージュの唇で艶かしく囁き、グラスの中のオリーブの実を指先で摘み、口に入れ、舌で色っぽく転がした。


みささん、カヨリさん、エリカは三人で談笑している。
「エリカさん、カワイイっ。みさりん、ファンなんです」
「みささんもカワイイわ。コリン星のお姫様みたいよ。カヨリさんもオシャレね」
「エリカさんはセンスがいいわ。お店のディスプレーの参考にさせてもらっていいかしら」
「ええ。もちろん。」


夫人とほのかさんは絵を見ながら
「モントレーから見たレマン湖の絵なんです。詩人バイロンゆかりのシヨン城があそこに見えます」
「青と緑、それを照らす日の光、本当にきれいな絵ね」
と、絵のエピソードについて楽しそうに談笑している。

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