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三日目:しのめん編 19話

夜が明けると、昨日降っていた雨は上がっていた。
でも、まるで夕方のように暗い。空には分厚い雲が広がっている。
また雨が降り出しそうな空だった。
どちらが雲でどちらが空なのか見分けが付けられない空模様だ。

お腹が空いていたので近くのコンビニへ行き、軽く雑誌を立ち読みしてからおにぎりニ個とお茶を買った。
少し早い気もするけど、おでんの販売が始まっていた。


部屋に戻って、おにぎりを食べながら一冊の本を開く。
もう何度も目を通した本「錐体細胞の波長認識メカニズム」だ。その隣りに「赤オプシン遺伝子」「緑オプシン遺伝子」「錐体細胞」なんて本が並んでいる。著者はジェームス・ノートン。


その著者が教授をしているというのが、今の大学を志望したそもそもの動機だ。
しかし、ノートン教授の研究室は異常なまでにセキュリティが硬い。
一年前に侵入を試みて失敗したのは網膜スキャンなんてものがあったからだ。
僕にはノートン教授の研究室にあると思われる、とあるファイルを探している。


「ノートン教授が出るか、誰かが入る事が事前に解ればなぁ」


身体を起すと投げ置かれたガス代の請求用紙の下に、数日前に届いたパーティの招待状が目に入った。
携帯電話で日付を確認する。


「そうか今日だったな、斉藤さんとこのパーティ」


きちんと確認していなかった招待状を何の気なしに眺める。
その中に記されていたある項目に釘付けになった。


---

特別ゲスト:ジェームス・ノートン教授,エリカ・ノートン嬢

---


身体中の血がぐるりと回る。
急いで携帯電話のメモリを探し発信ボタンを押す。



「あ、どうも志野山です」


「いや、えっと、今日のパーティなんですが…」


「ちょっとやる事がありまして」


「いや、その、論文を完成させたくて…」


「あ、はい。本当にすいません」


「…はい、祖父に伝えて、おきます」



終話ボタンを押してから大きなため息を吐き出す。
ついでに「くだらない」とだけ呟いた。

残っていたおにぎりの最後の一口を放り込んで、出しっぱなしだった大学ノートと折り畳みの傘を鞄に入れて僕は大学に向かった。

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