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三日目:しのめん編 23話

自分の目の事はただの全色盲だと思っていた。
最近になって色盲という言葉は無くなって来ているし、そんなに驚かれるようなものでも無いと思う。


自分自身でも大した事では無いと思っていた。
「錐体細胞の波長認識メカニズム」という本に出会うまでは。


特に目の事を調べようなんて思ったことは無かった。
たまたま「錐体細胞の波長認識メカニズム」という本を開いただけだった。

本には目の仕組みや、色の認知というものがどういう事なのか、素人が読んでも解りやすく書いてあった。

その本を読み進めるうちに一つの疑問が出てきた。
全色盲の場合、色の認識がまったく出来ない(モノクロに写る)のは、全てのオプシン遺伝子が欠如している、または異常がある場合だ。
その場合の視力は一般的に〇・一程度とされている。

しかし僕は全ての色の判別が出来ない(モノクロに写っている)が
視力検査を行えば二・〇という結果になる。


自分の目が一般的に在り得ないものだと知った。
「錐体細胞の波長認識メカニズム」の最後のページに書かれていた、ジェームス・ノートンのメッセージに気付いたのもその頃だ。

だから僕はジェームス・ノートンが教授をしている共都大学へ進んだ。
四つのレポートを読むために。



一年前、僕はノートン教授の研究室に侵入を試みた。
一つ目のセキュリティは異様にロン毛で太っている研究生が出てきた時に入れ違いで中に入り、空いていた一番手前のデスクの席に滑り込んだ。

なぜかポテチだらけのキーボードを使って、研究室内のデータサーバからレポートを探した。
そこでα、β、γの三つを発見して重要だと思われる部分をノートに書いた。
最初はメールで転送しようと試みたけれど、外部へのデータ転送は遮断されていたし、フラッシュメモリを刺そうにもUSB接続部分にまでポテチが詰まっていて無理だった。
なんというセキュリティの硬さだ。


ノートへのメモ書きが終わってからΔレポートを探したが、データサーバ内に該当するようなファイルは存在しなかった。
フと、研究室の奥にあるドアが目に付いた。


近付いてみると網膜スキャンでのセキュリティである事が解った。
僕の目は異様に赤外線を認識してしまうのでこういったスキャンを自分で試してみる事が出来ない。

しばらくすると、入れ違いで出て行ったロン毛で太っている研究生が戻ってくるのが見えた。
彼が入ってくるタイミングで、僕は外に出た。



あれから一年が過ぎて、僕はまたあの研究室に忍び込もうとしている。
そう考えると、なんだかB級の映画のようだ。
きっと、あのドアの中に入ったら緊急事態に陥るんだ。
例えば赤外線が張り巡られ、触れたら見付かるという在りがちなスリル。
だけど、主人公はそれを乗り越えて、ついに目的のものを手に入れるんだ。
最後はその施設が自爆しちゃうから、急いで逃げないといけない。


半分冗談で、半分はそうなるな。と思いながら
カップに入れっぱなしだったジンジャーエールを飲み干した。



ちょっとムセた。

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