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三日目:しのめん編 26話

僕は急に見付かった事に驚いて何も出来ずに固まっていた。

そうか、そうだよな。
網膜スキャンとかあるぐらいなのに、カメラが無いなんて訳がない。
このドアの中からきっと僕は丸見えだ。


「君は…誰かと聞いておるんじゃが?」


インターホンからそう聞かれた。
もう、こうなったらどうしようも無い。
開き直ってしまうしか無いだろう。


「僕は、志野山と言います」

「!!!」


急にドアが開いた。
あっけなく開いた。
今まで開く所なんて見た事が無かったのに簡単に開いた。

中から冷たい空気が流れ、その空気と一緒に一人の人物が現れた。
ジェームス・ノートンその人だ。

ノートン教授は出てくるなり僕の顔を覗き込んだ。
いや、正確には僕の目を覗き込んだ。


「ふむ」


そう言うとノートン教授は目を閉じて考え込む。
やがて、目を開くとニ度、三度と頷いた。


「Δレポートをお探しかな?」

「っえ…あ、はい」

「なるほど。一年ほど前にやって来たのは君だったか」


ノートン教授はどこかしら楽しそうにそう言うと一度部屋の中に戻り、一冊のファイルを持ってきた。


「君にはこれを読む資格があるようじゃ」

「あ、え?あ…はい」


なんだか良く解らない展開に呆然とする。
ファイルを僕に渡すとノートン教授は軽やかな足取りで歩いていく。
渡されたファイルには「Δレポート」と書いてあった。


「そこの部屋には入らないように」


思い出したかのようにノートン教授が少しだけ振り向いて言った。


「私が在席していない時は赤外線で侵入者を感知する」

「……」

「侵入者が感知出来ずに何かを盗られた場合、その部屋は自爆するようになっておるからの」


教授は少しバカにしたように、子供の冗談のように舌を出して笑った。
そしてステッキを一度くるりと回すと研究室から出て行った。

僕はΔレポートを鞄に入れ、降り出していた雨の中、折り畳み傘をさして家に帰った。

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