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三日目:なつめ編 01話

みく子…学生時代によくあそんでいた女の子。オレンジ色でストレートの長い髪なびかせて、男の子の注目の的だったな…
たまに彼女、路上でも歌っていたのよね。誰もが振り返るようなキレイな声で。

あれからずいぶん時は経って、私は社会人となってどうにかやっている。あいかわらずみく子は歌っているようだった。時間のある時はたまに聞きに行っていたけど、最近は仕事が忙しくてなかなかみく子に会いに行けないでいた。
風の便りで彼女のことを耳にしてから、急いで仕事を切り上げて彼女の元へ向かった。その日は台風も近付いてきていて大雨だというのに…いつものあの場所に彼女はいた。

「みく子…」
一瞬言葉を失った。

「ぁ。なつめぇ」
少し元気のない声だけど確かにみく子だ。
みく子はあのキレイな髪をどこかへやってしまったのだろうか? 雪のように真白で…なんという髪型なのだろうか。しかも髪だけでなく、全体的にまるで雪うさぎのように真白である。
恐る恐る聞いてみた。

「みく子…その頭どうしたの?」
「…秋だから更衣みたいにしてみたの」とニッコリ笑う。
「更衣って服だよ? 頭まで暖かそうにしなくても…ってその色じゃ暖かくないなかなぁ」
「彼氏になにか言われなかった?」
「それなんだけど…」
急に顔色が悪くなる。

「ここじゃなんだからマックスいこうか?」
そうしてみく子の手を引いてマックスへ向かう。

Lサイズのポテトとドリンク二つ購入して席に着いた。
「…でさぁ…だいじょぶ?」
「うん…」
「何て言われたの?」
「…」
見る間に瞳が潤んでくる。

「私…最低かなぁ…悲しくなって元カレに会っちゃったし…」
「そっかぁ…彼…蜜クンだっけ? 心配していると思うよ?」
「そうかなぁ…?」
「そうだよ?蜜クンすごくみく子のこと大切にしているんでしょ? だから急にイメチェンとかはね…」
「急じゃなかったんだよ…こんなカンジになるんだって言っていたのに彼…」
またみく子の声が沈む。

「彼にも忙しい時だってあるのよ。休みの時はずっと一緒にいるんでしょ?」
「うん…」
「ほら…元気だしてっ♪ 残りのポテト食べてさぁ♪」
「うん…そだね。私、蜜クン好きだもの」

「でさぁ…みく子…」
「ん?」
「美容院…気に入らなかったら一週間以内ならタダで直してしてくれるのよ?」
「なつめ…ありがと。けど私大丈夫。ニューみく子で頑張ってみるわ♪」
急に生き生きとしてくるみく子。

「そう…みく子が笑顔でいるならいいわね」

もしかしたら私は間違っていたのかもしれない。ニューみく子として受け入れなければならないのかもしれない。あの笑顔を見たら、自然とそんな気持ちになった。

外へ出るとまだ雨が激しく降っていた。
明日の朝には台風は過ぎ去っていますように。
晴れたらまたみく子の歌聞きに行けるかな。

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