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三日目:しのめん編 28話

Δレポートを読みながら気になる部分を大学ノートに書き写した。
それにしても「Menkichi Shinoyama」という名前が出てくることに驚かざるを得ない。
「志野山麺吉」は僕の高祖父にあたる。
つまり「ひいひいじいちゃん」だ。


志野山一族の歴史を調べていくと、今のように栄えているのは百年ほど前からだ。
それより以前については一般的な農家と変わらない。
高祖父が自ら人体実験の検体として自身を差し出したのが百年ほど前だと考えて間違いないだろう。

という事は、その時代で既に視神経の遺伝子を操作できるだけの科学や医学が発展していたということになる。
この国の歴史は少しねじれがあるように思える。もしかすると、近未来的だと想像しているようなことは既に実現しているのかもしれない。
例えばロボットだとか、バイオロイドだとか。


自分が拒絶していた一族が急激に栄えた原因。
そして、そのツケがなぜか僕に回ってきたであろうこと。
Δレポートをノートン教授が渡してくれたのは僕の名前が志野山だったのと、この目を見て自分の仮説が正しかったと理解したからだろう。


きっとこの目は高祖父である「志野山麺吉」が百年ほど前に受けた人体実験の影響だと考えられる。
だが人為的に遺伝子を埋め込んだとしても、それが急激に人を変えたりはしない。
その遺伝情報が代を重ねる毎に従来の遺伝情報の中に取り込まれる。
そうして人は変わっていくのだろう。


つまり、進化だ。


変わらないものなんてない。
僕らは常に変わり続けている。
大学ノートに「変わる=進化」と書き込んでΔレポートと共にそっと閉じた。


「明日はこのレポートを返しに行かないとな」


僕はそう呟いてから、部屋の電気を落とした。
外は雨が続いている。

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