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三日目:蜜編 現在 58話

悪魔は笑わない。
全てを知っている気がする。だが教えてはくれない。
アルファベットに隠されたはずのキーワード。ヒトに作られたヒト。
先程、遮られた台詞を、もう一度。

「おばさん、みく子を知っているでしょ?」

小さく頷く。

「みく子は作られたヒトなの? それとも……」

此方を見る。

「それを話すにはね、蜜ちゃん……」

悪魔は笑わない。

「貴方の過去まで話す必要があるのよ。もしも過去を、貴方自身が受け入れられるなら、その話をしてあげる。とても……残酷な過去よ。それでも聞くの、蜜ちゃん……」

全てを知っている気がする。だが教えてはくれない。


【M線上のアリア】 現在/58


二十二年前。"E"の計画が進められる中で、同時に進められていた何個かの計画。
スプリクト。それは完全なテロメラーゼを発現させた四体の新生児の細胞を研究する事で、不死の人間を創造する可能性を実現させようとしていた。斉藤財閥が資金提供を惜しまないのは、斉藤夫人がスクリプトの研究に興味を抱いているからに他ならない。細胞の若年化。

アクセプト。それはヒト対ヒトでの魂の移動を可能とさせる研究であるが、実際にヒトの魂をヒトに経由する際には"cogito"が邪魔をする。この"cogito"――すなわちコギトを干渉させずに魂を移動させる為に、現段階では近親動物を経て"SNAKE"する必要がある。既に三種類の動物を経て、検体"MIX_2"は、ゆっくりと人間に近付こうとしていた。

コギトを干渉させない手段として、ヒト対ヒトの"SNAKE"(=アクセプト)において、血縁者の肉体を経由させようとするのは、自然な考え方である。セシル・ノートンが"E"を身篭る必要があったのは、正にこの為であった。同時に"F"の計画が進められている。最終的に魂が終着する肉体。それは霧島桐子の細胞をクローニングし、新生児"C"のテロメラーゼを全移植する事により、不死の肉体を与えられる予定だった。"C"――"CALL"と名付けられた新生児は解凍後に解剖され、"F"の体内に組み込まれる予定だったのだ。しかし――。

セシルは"E"の出産に失敗する。
ノートン博士は急遽、"C"のテロメラーゼを、死産した"E"に全移植する事を決定する。この時点で既に"F"の培養は開始されていたが、"F"を活かすには"E"の存在が絶対条件だったのだ。結果、"E"は蘇生("E_Reincarnation")するが、"F"の見通しは立っていなかった。

"F"――"FUTURE"と名付けられた霧島桐子のクローンは、培養液の中で成長する。
"FUTURE"。"未来"。別称は"MIX_call"。すなわち……。

"キリコを呼ぶモノ"。

"未来を呼ぶ者"。

"ミクコ"。

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