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四日目:しのめん編 29話

目が覚めたら昼前だった。
外は台風が通り過ぎたのか昨日までの雲はない。
良い天気のようだ。窓を開けると心地良い風が入ってくる。

Δレポートと大学ノートを鞄に入れて大学へ向かう。
もう一度、ノートン教授に会わなくちゃいけない。


大学に向けて出発してから、お腹が空いている事に気が付いた。
今日はなんだかマックス・ドックスのフィッシュ・バーガーが無性に食べたい。いや、食べよう。
大通りに出て、二十四時間営業のマックス・ドックスへ向かった。

店内に入り、カウンターへと進む。
お客さんは午前中という事もあってかまばらだ。


「いらっしゃいませ、こちらでお召し上がりですか?」

「フィッシュ・バーガーのセットで」

「お飲み物は何にいたしましょう?」

「ジンジャーエールで」


元気の良い店員さんだなぁ。何か良い事でもあったんだろうか。
僕はフィッシュ・バーガーのセットを受け取ると座る席を探した。
すると大通りに面した窓際の一番奥の席にみく子さんを発見した。


「みく子さんおはよう」

「…」


久しぶり、と言っても一昨日講堂で見ているからそんなに久しぶりでも無いのだけど、久しぶりにみく子さんと会えたこともあって、僕はテンションを上げた。


「おはよーごじゃーまーす!」

「わ!…あ、しのめんくんか…びっくりした」


本当に驚いたようで、みく子さんは目をぱちくりさせている。


「ここ、いいですか?」

「どうぞー♪」


承諾を得た。今日の僕はかなり積極的だな。
僕はみく子さんの向かい側に座るとフィッシュ・バーガーを取り出し噛り付こうとした。
するとなぜか、みく子さんがフィッシュ・バーガーを目で追いかけてくる。
みく子さんのトレイにはシェイクしか置いていない。


「えっと、みく子さんは何も食べないの?」

「ちょっとお金が無くってさー。」


そう言いながら視線はずっとフィッシュ・バーガーだ。
だめだ、負けた。僕は立ち上がってカウンターへ行くと「フィッシュ・バーガー単品で三つ」と注文していた。

席に戻るとほどなくして「お待たせしましたー」とフィッシュ・バーガーが三つ届いた。
去り際に店員さんが「みく子さん、良かったね」と小さく言っていた気がする。
僕はフィッシュ・バーガー達をみく子さんのトレイに置いた。
みく子さんの目が並ぶフィッシュ・バーガーと僕の顔を何度も往復している。
僕は「どうぞ」と言った。

驚いた、みく子さんはこんなにも美味しそうに、フィッシュ・バーガーをぺろりと食べてしまう人だったのか。
僕が食べ終わらないうちに食べ終えてしまった。


「しのめんくんは今日どこに行くの?」

「えっと、借りてるレポートを返しに大学に」

「そっかぁ。私も大学で待ち合わせしてるんだ」

「あ、じゃぁ一緒に行きます?」

「ううん、ごめん。待ち合わせ夕方なんだ」

「あ…いや、全然気にしないで!うん、そうだよね。ははは」


むなしくテンションが空回っている。
フィッシュ・バーガーの残りを頬張った。


「ねぇ、しのめんくん」

「…っと、え、あ、はい?」





「変わることは悪いことかな?」





急に真剣で、儚い表情のままでみく子さんが聞いてきた。
アバンギャルドなパーマがより一層凄まじく見えた。

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