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四日目:しのめん編 30話

僕とみく子さんが座っている席の周りだけ時間が止まったような感覚だった。


「変わることは、悪いことなのかな…?」


今度は自問するようにみく子さんが呟く。
少し泣いているんじゃないだろうか。
僕は、ゆっくりジンジャーエールを飲み干してから言った。


「変わらないものなんて何ひとつ無いと思うよ」


みく子さんはじっと僕を見ている。
あぁ、顔面の体温が上昇してきている。
僕はその恥ずかしさを振り切るように続けた。


「少なくとも僕は、みく子さんが変わろうが変わらなかろうが、みく子さんを簡単に泣かしたりはしない」


言った後で気が付いたけど、これは告白となんら変わらないんじゃないか。
僕は何を口走っているのだろうか。走って消え去りたい。


「…ありがとう」


少し俯きながら、みく子さんがそう答えた。
今の僕の発言が告白だとしても、みく子さんが僕に振り向くことは無い。
それは一昨日必死になっていろんな事を調べて知っている。
みく子さんの傍にいるべき人は僕じゃないんだ。


「えっと、その、なんて言うのかな…今のはその…」

「愛の告白でしょ?」


そう言いながらみく子さんは小悪魔的な笑みを浮かべて
僕の顔を覗き込んできた。あぁ、気絶しそうに美しい。

顔面の体温が限界だったので、僕は「大学に行きますね!」とだけ言って立ち上がった。


「あ、そうだ、みく子さん」

「ん?なーに?」

「一つだけ変わらないことがありました」

「?」

「変わっても、変わらなくても、みく子さんはみく子さんですよ」

「え?」

「それは変わらない!」

「あはは、さんきゅー♪」


いつものみく子さんの笑顔が見れた。
もう、僕にはそれだけで満足だ。
それからみく子さんが持っていたポスターが目に入った。


「明後日、ライブするんですか!?頑張って下さい!」


と勢い良く言う。みく子さんはグッと親指を立てて答えてくれた。
僕はみく子さんに「じゃぁ!」と言ってトレイを片付ける。
店員さんに「ごちそうさまでした。」と言いながら店を出る。
閉まっていく自動ドアの向こうから「ありがとうございましたー!」と元気良く聞こえた。

さて、大学へ行きますか。

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