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四日目:ロシュ編 10話

大学の学食に入る。

造りはシンプルだが、ガラス張りの窓から中庭が見えて、なかなかオシャレだ。
国立大学の中で異色を放つこの大学は、通う学生も個性的な人が多い。

お昼時を過ぎているが、おそろいのサークルのTシャツを着ているグループや、男女で談笑しているグループなど、なかなか賑やかだ。

スパゲッティナポリタンとアイスティーを頼む。
このスパゲッティが日本でなぜナポリタンと呼ばれているのか、氷の入った紅茶がなぜアイスティーと呼ばれているのか、未だにオレには分からないのだが、それはそれとして言葉として通じれば、そんなことはどうでも良いことだ。

それらを頼み、トレイに載せて、空いているテーブルを探す。
しかし、どうも空いているテーブルはなさそうだ。

見回すと、窓際でうどんを食べている女の子を見つけた。知っている女の子みたいだ。
たしか、エリカの友達だったと思う。

「エリカの友達のShih Tzuちゃん?ここ良い?」
うしろから恐る恐る聞いてみる。

「シーズー?ちゃう!それ犬の種類やん!」
つるっと麺を吸い込み、振り返りざまに素早い突っ込みが入ったが
次の瞬間、ちょっと照れた顔で
「志津ですう。志、津。」と言い直してくれた。

オレは、その反応が面白くて、思わず大笑いながら
「ゴメン、ゴメン、間違えてた。ホントにゴメン。」
と謝った。

「あんた…」
「あ、名前ね、霧島露朱英」

「へ?」
志津ちゃんは何故か意外そうな顔をした。

「霧島露朱英で、ホントはロシュ・ド・フランシスコ・キリシマ・ジョッバーナ」
「は???」
「だから、短くしてロシュね」
とにっこりして

「ここいいかな?」
オレは改めて聞いてみた。

「あぁどうぞぉ。」
志津ちゃんは、食べてる最中なのに、わざわざ中腰になりながら、言ってくれた。

「ありがとう。」
志津ちゃんの向かいの席に座る。

フォークでくるっとスパゲッティを巻き付け、食べた。
ウチの大学の学食は、変なレストランよりよっぽど旨い。
朝から何も食べてなかったせいか、食べるペースが早い。

その間、志津ちゃんは落ち着かない様子で、ちらちら見ながら、うどんを食べている。

「あのさ…」
ある程度スパゲッティを食べたところで、アイスティーを飲みながら、志津ちゃんに話しかける。

「え?」
志津ちゃんは目をまん丸にして答えた。

「オレ、ニ回生の後期から十月までアメリカに留学してて、あんまり知り合いがいないんだよ」
オレは合席した事情で切り出す。
「え?単位とか大丈夫なん?」
なぜか、オレに視線を合わさずに話してる。

「まあ、それは大丈夫なんだけど、大学ではエリカの知り合いがオレの知ってる人なんだよ」
「へえー」

「で、ちょっと聞きたいこともあってさ。おとといの夜から、エリカと連絡が取れないんだ」
と話を進める。

「もーそんなノンキなこといって、ほんまに」
オレに視線を合わせ、怒った口調で志津ちゃんは答えた。


その時、向こうからミクがこっちに歩いてくるのが見えた。

「わーっ!笠原みく子!」
志津ちゃんはミクのフルネームを大きな声で叫んだ。

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