スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

書┃籍┃化┃第┃一┃弾┃♪┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
★ブログじゃ読めないおまけページが盛り沢山!M線上のアリア A巻 購入はコチラから!★
にほんブログ村 小説ブログへ
↑ランキング参加中!感想の代わりにお願いします。

四日目:ロシュ編 15話

研究棟から出て、大学の駐車場へ向かう。
研究棟から大学の駐車場はすぐだ。

オレは何か納得できない気持ちをぶつけるように、ドアを開けると、後ろのシートにカバンを投げ入れ、どかっと車のシートに座る。
仲間はずれにされたような気分だ。

「何なんだ…いったい…」

ノートン教授とミクの会話
…あの会話の意味するものは何なのだろう。

見ることが出来なかったMOディスクの中身
…ミクの秘密はそこにあるのか?

ノートン教授とミクの関係
…隠してはいたようだが、ノートン教授は以前からミクを知っていたのか?

そして時間をみて斉藤氏宅へオレに行かせた理由
…きっと何かあるとみて間違いない。

しかし、情報が少なすぎる。


「まずは、斉藤氏だ」

車を出し、大通りの近くの斉藤氏の家へ向かう。



大通りに出てしばらく走ると、小高い丘が見え、風見鶏の付いた屋根の大きな屋敷が見えた。

「ああ、あれだ」
オレは独り言を言いながら、大通りから小道に入り、屋根の風見鶏を目印にしながら丘を登っていく。

やがて、大きなアーチ型の鉄柵の門の前に着いた。
斉藤氏宅は、大通りから遠目で何度も外観は見ていたのだが、実際に来るのは初めてだ。
かなり大きな家だ。家というより屋敷で、ちょっとした宮殿のようだ。
エンジンをかけたまま車を門の前に停め、一旦車から降りて、門の横のインターフォンのボタンを押した。

しばらくすると
「どちらさまですかぁ??」
という若い女の人の声が聞こえた。

「ええっと、ノートン教授の使いの者でキリシマ・ロシュと申します。ノートン教授のご用で伺いました。斉藤様のお宅ですか?」
とオレが言うと

「はぃ。斉藤ですょぉ。 ノートン教授のぉ… ぁ、はぃ。 先日のご用件わ承ってぉりますぅ? 本日わぁ、お車ですかぁ??」
「ええ、車で参りました」

「でわぁ?、門をお開け致しますのでぇ?、お車のままお越し下さいっ」
「は、は… い…」

インターフォンに出た女の人は、何か変な口調だ。
しかし、間違いなく斉藤宅であるらしい。

車に再び乗り、しばらくすると自動で重そうな鉄柵の門が開いた。車を進め、ゆっくり入った。
やや緊張しながら、噴水のある庭を横切り、屋敷の玄関に車でゆっくり向かう。

「すごいな」
大きいとは分かってはいたが、ここまでの屋敷とは知らなかった。

屋敷の前は大きな屋根が付いた車停めがあり、大きな玄関の扉が見える。
車を側らに停め、その大きな扉の玄関に向かった。


コツコツ。
厚い大きな扉に付いたライオンのレリーフから伸びる円形のノッカーでドアをノックする。

やがて
「はぁ?ぃ」
と、インターフォンで聞いた明るい若い女の変わった口調の声が聞こえ、ドアが開く。

「こんにちは。ノートン教授の使いのロシュです」
と挨拶すると

「ぃらっしゃいませぇ?。こんにちわぁ?!ご機嫌ぃかがですぅ??
どうぞぉ入り下さぃませぇ?」

濃紺色の服にミニスカート、フリフリのエプロン姿、まさにこれぞ噂のメイド服という格好をした女の子が視界に飛び込んでくる。
胸には「桃ニャ」と書いてある大きなピンクの丸い名札がついている。

オレの緊張は一気に解ける。
「ははは。 ここは斉藤様のお宅ですよね?間違いないですよね?」
その完璧なメイドぶりに思わず苦笑しながら改めて聞いた。

お宅とヲタクを間違えたのか?と思ってしまったし。

「ぇぇ?、そぅですょぉ? わたしぃ、昨日からメイドとして斉藤様にぉ仕えしてぉりますぅ 桃ニャと申しますぅ?
昨日のパーティーでぇ、私の事ぉ奥様がぉ気に入って下さってぇ? そのままぉ仕えすることになったんですぅ?
ひやぁ? どうぞぉ?ぉ入りくださぃっ」

このキャラを気に入った夫人とは?と考えると、何か違う変な意味で不安になってきた。
不安になりながらも大きな厚い扉から中に入ると、吹き抜けの玄関ホールになっていた。

玄関ホールから両側にニつ緩く半円形を描く白い階段があり、それは見事な造形美で二階につながっており
ニつ階段の間には印象派の淡いタッチの大きな絵が飾られ、花がオーバル型にきれいにアレンジされ、ゴシック柄のレリーフの大きな花瓶に入っていた。

「ただぃま奥様をぉ呼びしますねぇ? 奥様ぁ? ぉ客様ですょぉ?」
メイドの桃ニャさんは、相変わらずの不思議な口調とテンションだ。

「あら、いらっしゃったのね」
ニ階の奥から女の人の声が聞こえる。

やがて、ちょっとふっくらしているけれどきれいな女の人が階段からゆっくり降りてくる。
エンジとオリーブ色の大きなサークル柄をあしらった七十年代風のレトロモダンなワンピースを着ている。
きっと彼女が斉藤氏の夫人なんだろう。

「こんにちは。私が斉藤の妻よ。」
夫人は微笑みながら言った。
「はじめまして。キリシマ・ロシュと申します」
オレも夫人に挨拶をした。

「ノートン教授からのご用はお聞きしてるわ。もちろん、あなたの事もよ」
夫人は上品に微笑みながら話を続けた。

「ごめんなさいね。散らかってるしこんな格好で。お茶でもいかがかしら?」
夫人はオレに尋ねた。

立派で広い部屋の中は、ホコリひとつほどないぐらいきれいだし、部屋着にしては、そのワンピースはオシャレだし。

「いえ、せっかくのお誘いなんですが… 私は教授にご用を頼まれただけですので…」
「そうお?お話は尽きないのよ。昨日、教授とお孫様のエリカちゃんがパーティーにお見えになってねえ…」
夫人はおしゃべりのようだ。しばらく奥様のおしゃべりが続く。

「あら、やだ。また私、長話。いつもそうなのよね。教授の承りものを急がないとね」
夫人はそう言った。

「桃ニャー!桃ニャー!教授の承りものを!」
夫人が言うと

「は?ぃっ。今、ぉもちしま?す?」
と奥から声が聞こえ、メイドの桃ニャさんが何かを持ってくる様子だ。

書┃籍┃化┃第┃一┃弾┃♪┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
★ブログじゃ読めないおまけページが盛り沢山!M線上のアリア A巻 購入はコチラから!★
にほんブログ村 小説ブログへ
↑ランキング参加中!感想の代わりにお願いします。

≪四日目:ロシュ編 14話 | TOP | 四日目:しのめん編 33話≫


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。