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四日目:しのめん編 33話

学務課のある棟はその他の棟と違って学生の騒がしい声が聞こえない。
なんと言うかいつでもピリピリとした緊張感が漂っている気がする。
学務課のドアをノックしてから入る。


「失礼しまーす」


さらにピリピリが強くなった。
まぁ、この緊張感を漂わせているのは田所教授に他ならない。
今は背中を見せているけれど、それだけでもすごいプレッシャーだ。
事務机の椅子がキィと音をあげた。


「お?なんだ、志野山じゃないか。どうした?」

「いえ、ちょっと用紙を頂こうと思いまして」

「そうかそうか、てっきりまた大河かそこらが何か仕出かして、ワシのところに謝罪に来たのかと思ったわ。はっはっは。で、何の用紙が必要なんだ?また実家の手伝いで欠席届か?」

「いえ、退学願の用紙を頂きたいんです」

「!!!」


その後「退学願」を貰うまでにニ時間ほどかかった。
田所教授は「単位はほぼ取得済みだし、後半年で卒業じゃないか。」とか「お前の卒論を楽しみにしてた」だとか「そもそも理由はなんだ?」といった、ごく一般的なことからそうでも無いようなことまで聞いてきた。


「大学を辞めてどうするんだ?」

「実家に帰ろうと思ってます」

「半年後じゃダメなのか?」

「今から始めたいことがあるんです」

「そうか。お前ほど真面目に大学生をしてた奴が、くだらない理由で大学を去る訳は無いだろうしな。これ以上、理由を聞くのも無粋か」


最後にはそう言っていたけれど、結局ニ時間聞かれたんだから、無粋も何もあったもんじゃない。
それでも、最終的に「退学願」は貰ったし、その場で記入と捺印もして、田所教授の承認印も貰った。手続きは完了だ。

ぐったりしながら学務課を出た。
これで僕は来月からここの学生では無くなる。


「ノートン教授に目の事話せなくなっちゃうな」


そう言いながら秋の夕焼けに染まる空を見上げていた。

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