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四日目:ロシュ編 17話

「こんばんは。いらっしゃいませ」
斉藤氏宅には、あいにくの雨にも関わらず、ぞくぞくと車がやって来る。
黒さんは、ひとりひとり玄関の扉のところで「いらっしゃいませ」と声を掛け、扉を開け、お客様をホールへと導き入れる。

「こんばんは。ご機嫌いかが?ゆっくりなさってね」
斉藤氏と夫人も来賓と挨拶を交わす。


一組の女性ニ人の来賓が玄関の扉から入ってくる。
一人は、黒のドレスに大きなゴールド色のストールを羽織ったシックでセクシーなドレスを纏い、もう一人は、ブラックにブラウンの大きな縁取りのあるドレスに、大きな羽飾りのついた帽子を被っている。
スカビオサ姉妹だ。

ニ人を見つけた夫人は、ささっと駆け寄り
「いらっしゃい。よくいらしたわね。今日は妹様とご一緒?」
と挨拶をする。
「こんばんは。今日は妹がちょうど公演で日本に来ておりましたので、妹と参りました」
スカビオサさんは奥様に挨拶をする。

「どちらの方かな」
斉藤氏は夫人に尋ねると
「スカビオサさんよ。お話したでしょ。私がよく伺っているスパ・リゾートの社長様のお嬢様よ。こちらは、妹様。オペラ歌手でいらっしゃるの。日本公演の合間を縫って来て頂けたのよ」
夫人は嬉しそうに斉藤氏に言う。

「おお、よくいらっしゃいましたね。どうぞごゆっくり」
斉藤氏も笑顔だ。


丁寧に黒さんが扉を開けると、また一組の来賓が入ってくる。
一人は、薄紫色で肩紐がなく、胸のところにドレープの入ったロングドレス、もう一人は、シルクのマロン色の細い肩紐の付いたキャミソールタイプのロングドレス
どちらも深く胸元が開き、腰の辺りまでスリットが入って、スタイルの良さに加え、色っぽさ満点だ。

「おお、あめ湯さん、よく来たね」
斉藤氏は顔の表情を緩めて挨拶をした。
「お招きありがとう」
薄紫のロングドレスのあめ湯さんは、クールに挨拶をした。

「まりモさんもよく来たね」
そう言った斉藤氏の厭らしそうな目はどこを見ていいのかと視点が定まっていない。
「こんばんは、今夜はメンズ達もたくさんお集まりなのね」
マロン色のドレスのまりモさんは周りを見回しながら挨拶をした。

ニ人と会話する笑顔の斉藤氏の鼻の下は伸びっぱなしである。
夫人は見てみぬふりをしている。


再び扉が開き、また一組入ってくる。
レースのカチューシャをして、大きなリボンのついたパフスリーブのクリーム色のドレスを着たモデルのみささんと、蝶の刺繍の入った深いブラウン地の着物を黒のスリムなスラックスパンツと合わせてうまく洋風に着こなしているカヨリさんだ。

夫人が駆け寄り
「こんばんは。いつもかわいいわね」
みささんに挨拶をする。
「こんばんは。お招きありがとりんこ。」
と、みささんはいつもの挨拶をする。

「こんばんは。来年のコレクションも楽しみだわ。あなたのお店のデザインの服、とても気に入ってるの」
夫人はデザイナーショップのファッションアドバイザーのカヨリさんに挨拶をする。
「こんばんは。もうすぐ春夏コレクションの受注会を致しますから、近々ご案内しますわ。来年の春夏コレクションも楽しみにして下さい」
カヨリさんは夫人に挨拶して、そう言った。


その頃、玄関口の車停めに大きなリムジンが止まり、黄色と緑のカマーベルトをし、黄色に緑の蝶ネクタイをした黒のモーニング姿でステッキを持った老紳士と淡いピンクと白の繊細な刺繍が入ったアシンメトリーなキャミソールタイプの上品なドレスを着た令嬢が車を降りていた。
ニ人が中に入ると、斉藤氏と夫人が駆け寄った。

「ようこそ。ノートン教授」
斉藤氏と夫人は挨拶をした。
「こんばんは。斉藤夫妻。今日は雨じゃったんじゃの。いつも研究室にいるからの、外の様子がいつもわからんわい。ほっほっほっ」
いつも鋭い目のノートン教授だが、今日ばかりは表情が緩んでいる。

「こんばんは。エリカちゃん。今日はお爺ちゃんがご一緒なのね」
夫人はエリカに挨拶をする。
「こんばんは、奥様。そうなの… 今日はお爺ちゃんが一緒なの…」
エリカはぎこちない笑顔を作って挨拶をしたが、大きな瞳が潤んでキラキラしている。胸元のスパンコールもキラキラしている。
「そうなのね。後でゆっくりお話を聞きましょうね」
夫人はやさしくエリカに言った。

玄関の扉が開き、黒のワンピースに黒のボレロ、ピンクのコサージュとピンクの靴を履いた女の人が入ってくる。
水彩画家のほのかさんだ。

夫人が駆け寄り
「こんばんは。遠いところ、よくいらっしゃたわね。ありがとう」
と挨拶をし
「こんばんは。お招き頂き、こちらこそありがとうございます」
ほのかさんは、にっこり笑顔で答えた。

「ほのかさん。あなたの絵でこのホールが明るくなったよ」
斉藤氏はホールのニつの階段の間を指差して言った。

ほのかさんは指差した方向を見たが、絵には、まだ幕が掛かっている。

えっという顔をしたほのかさんを見て
「おっと、これから除幕式なんだよ」
と斉藤氏は付け加えた。


そして、その絵を背中に斉藤氏が立ち、夫人が寄り添い
「お集まりの皆さん、お越しありがとうございます。足元の悪いところお越し頂いて、大変恐縮です。
特に、ノートン教授、エリカ嬢、お忙しい中、お越し頂き、まことにありがとうございます。

さて、今夜は、後ろにございますこの絵のお披露目会ならびにダンス、フラワーアレンジメントが楽しめる催しです。
また、この絵はこちらにいらっしゃるほのか嬢にお描き頂きました。

お料理もお飲み物もご用意しておりますので、ごゆっくりとご歓談下さい。
さあ、パーティーのスタートです!」
と斉藤氏が言うと

絵を覆っていた幕がぱあっと下ろされると
淡いやさしい色調で光溢れる湖のほとりの風景を描いた美しい絵が現れた。

みんなが「わあー!」と声を上げた。

軽やかな音楽が流れ、シャンパンの栓がポン。ポン。と快い音と共に抜かれた。
乾杯のグラスのカチーンという音があちらこちらで鳴り響く。
ホールは花の甘い香りとシャンパンの爽やかな香りで溢れた。

パーティーが始まった。

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