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四日目:ロシュ編 21話

大きな赤い夕日が眩しい。

後部座席に乗せた花束を気にしながら慎重に、でも急いで斉藤氏宅のある小高い丘の道を降り、大通りへ出て、バーガー屋「マックス・ドックス」に着く。
赤に”M”と書かれた入り口の看板のところから、車を駐車場に入れる。バックで入れるのは面倒だ。そのままフロントから突っ込み駐車する。

駐車場の壁には
「十月X日 みく子路上ライブ!」
という、みく子路上ライブのポスターが無数に貼られていた。大手チェーン店では、この手のポスターを貼ってあるのは珍しい。


店内に入ると、入り口から一番奥の席に白いカットソーを着ている長い巻き髪の女の子の後姿があり、シェイクの入ったカップを持ち、ストローを咥えて、携帯いじっているのが見える。

カウンターにいる店員の「いらっしゃいませ」のスマイル交じりの声を無視して、店の一番奥の席の方へつかつかっと早歩きで行き
「エリカ!」
とオレは声を掛ける。

「ロシュ!」
後姿のエリカは振り返る。
エリカは立ち上がって、鼻がオレの鼻がぶつかりそうな距離まで駆け寄って、オレの胸に両手の平を添えた。
オレはやさしくエリカの腰に両手を回した。
エリカはカーキ色のゆったりしたパンツを履いていたが、手を添えると、細いウエストから綺麗な曲線で流れるヒップラインを感じた。

「ホントはね、ホントはね。今日も、昨日も、じゃあねって言ったあの夜のすぐ後も、エリカ、ロシュに会いたかったもん。」
エリカは、青色の大きな瞳をうるうるさせながら、オレに言う。
「ごめんな。オレが悪かったんだよ。好きだよ。本当に好きなのはエリカなんだよ」
オレは素直な気持ちでそう言った。
エリカはオレの目を見ながら
「うん。エリカもロシュ、好き。」

ニ人はチュッとキスをした。

大学の近くの大通りのマックス・ドックスで抱き合ってキスするなんて傍から見ると、バカップルだ。間違いなくバカップルだ。
でも、今はそう野次を飛ばされてもいい。そんな野次よりエリカが大事だ。
オレはエリカが好きで、エリカはオレが好き。ただそれだけの事だ。

エリカはオレの手をしっかり握り、オレはエリカの柔らかい細い指の手を優しく握り手を繋いだ。
「さあ、行こうか」

店を出る途中
「十三番でお待ち方?!ギガマックスバーガーでお待ちの方??」(…ギガマックス? 十三番?)
と、ウエイティングを探して言っていた女の子の店員にエリカは繋いでいる反対側の手を振りながら
「じゃあね、かなこ。頑張ってね」
と囁く。

「エリカもがんばってね」
と”かなこ”と呼ばれた女の子もにこやかに答える。

「はーい!十三番。ここだよー!十三番はオレしかいないよー!」
とさっきからチラチラ見ていた黒い変な服を着たオッサンが返事をしていた。

オレとエリカは手を繋いで外に出て駐車場のオレの車の方へ
車に乗ると花のいい香りが車内を包んでいた。

「後を見て」
とオレが言うと
「うわぁ。ロシュが持ってきてくれたんだ。パーティーの時一番好きだったお花。ロシュ、ありがとう」
と後部座席いっぱいの花を見てエリカが嬉しそうな声をあげる。
そして、エリカはオレの頬にキスをしてくれた。

オレはエリカの方を向いて、エリカの頬に手をやり、エリカの唇にキスをした。

長いキスを。

赤い夕日がニ人の乗った赤い車を照らし
赤い夕日はリアウインドーのガラスに当り、反射して車内を外から見えなくした。

後部座席にあるオレンジと白の花束は、夕日をバックに真っ赤に見えた。


オレとエリカとの長い長いキスは続いた。

エリカとのキスはストロベリーの味がした。

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