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四日目:なつめ編 02話

台風の過ぎたあとの空は遥か遠くまで続いていた。
気がつくと、いつの間にか金木犀の香りが秋風に乗ってきている。
今の仕事が一段落したらまた彼女に会おうと思う。
みく子を取り巻く世界はゆっくりと動き出している。
直接は知らなくてもわかるんだ。この街は今そんな空気でいっぱいなのだから。

先日、みく子からメールがきた。
今度久しぶりに路地で歌うらしく、いろいろな人に声をかけているようだ。気合い入っているなぁみく子…
その日はおそらく仕事は忙しくないはずだから…もしかしたら歌う前にも会えるかなぁ?
それより早くまたみく子の歌が聞きたい。


学生時代彼女のつくる詞に惚れ、その声に惚れた。
とは言っても、同性なので永遠に友達なのだけど。
あの頃からキラキラ光って見えていた。学校の屋上で歌う彼女が好きだった。
たまに私の大好きな歌手の歌も歌ってくれたけど、それよりも彼女オリジナルの曲の方が何倍も嬉しかった。
よく彼女の練習も兼ねてふたりで屋上へ上がって、日が沈むまで歌っているのを見ていた。
そういえば文化祭にもひとりで出たっけ。ギター弾きながら、ひとりひとりにうたうように。
あの屋上でうたってくれた日のように。

あれから彼女のファンもできて、放課後もなかなかふたりだけにはなれない。みんなこぞって聞きたがるからだ。それでもたまに、練習するからって手を引いてふたりだけで屋上へ上がる。
私だけが聞けるんだ、って密かに嬉しかった。

あの頃の歌声を取ったテープは今でもたまに聞いている。
少し悲しくなった時、彼女の声がそっと包んでくれるんだ。

今夜も久しぶりにテープを流してから寝ようかな…
今のみく子の歌を楽しみにして眠りにつこう。

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