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一日目:奏湖編 01話

「うわ、すごい色だな。」

キャンパスで見かけた、綺麗なオレンジ色のサラサラロングストレート。
大学ってあんな髪色でもいいんだなぁ、なんて、つい先日まで高校生の私には衝撃的だった。

大学の入学式も終わり、少しずつ新しい生活に慣れ始めていた頃。
ノートを貸し借りするくらいの友達は出来たが、まだ一人で居ることが多かった。

その日、講義のために教室で教授を待っていた。
定刻になってもなかなか教授は現れない。
まぁ、大学の教授なんて大方そんなものなので、特に気にしていない。
しかし、三十分教授が来なければ休講決定だ。
二十分を過ぎたあたりで教室は騒がしくなり、あちらこちらから「今日休みかなー?」「ラッキー☆」と聞こえてくる。

そわそわする教室の雰囲気に、私も文庫本を読みつつ、落ち着かなくなってくる。
と、トントン、と肩を(恐らく人差し指で)つつかれた。
「ねぇ、今日講義ないのかなぁ?」

・・・誰?
ゆっくりと振り返る。

しばらく返事が出来なかった。
そう、入学式の日に見かけた、あのオレンジ色の髪の人だった。


「・・・・・・あ、あぁ、そうですね、多分。」
あんまりジロジロ見たら失礼だな。私。

「んん???、どうしよっかなぁ。まだ次の次の時間もあるから帰れないし。
ってか先生、前の講義の時に言いなさいよね?!」

なんとなく話しやすい人だな?と思っているうちに休講が決定した。

「ね、時間あるならお茶でもしない?」
お、女の人にナンパされた(笑)
まぁそれは冗談にしても、私もこの後の講義までは間が開くので、ご一緒することにした。

大学近くのカフェで席に着き、私はショートケーキのセットを注文した。
オレンジ色の彼女は「紅茶だけでいいや」と言った。

話をしていくうちにわかったのは、彼女の名前が“みく子”だということ。
ひとつ上の学年で、学科は違うということ。
そして、彼女は時たま路上で歌を歌っている、ということ。
「ぜひ聴きに来てね!大サービスしちゃうから」と、笑い混じりにそう言ってくれた。
あぁ、きっとこんなふうに微笑まれたら男の人はコロッといっちゃうんじゃないかなぁ、って感じの、小悪魔的な微笑みだった。

窓際に座った私たちに、午後の陽が差し込んでくる。
彼女のオレンジの髪がキレイに透けて輝いていた。

きっとこの人は、この髪の色のような歌声をしてるんだろうな。
ふとそう思った。

どこで歌っているのか場所を聞くと、最近始めたバイト先のすぐ近くだった。
「聴きに行きますよ、差し入れ持って。私も大サービスしますから。」

私の次の講義のため、みく子さんとは一時間くらいで別れた。
「じゃあね、奏湖。路上で待ってる(笑)」
「はい。楽しみにしてますよ。」

明日のバイト上がったら、早速差し入れを持って彼女の歌を聴きに行こう。

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