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一日目:奏湖編 02話

今日は二十二時あがりだ。

バイトとはいえ仕事中なのに、時計が気になって仕方ない。いつもとは違う理由で。


昨日知り合ったみく子さんの歌を、聴きに行く約束をしているのだ。
今日一日、ずっとそのことを考えて過ごしていた。
高校の時から路上で歌っているってことは、常連のファンなどいるのだろうか。

今は夕食時のピークを過ぎたので混んではいない。
時計が二十二時を指すかどうかというところで、退勤して急いで私服に着替える。
「なぁに?デートでもあるのぉ?」
バイト先の先輩からそう冷やかされつつ、急いで飲み屋通りへ向かう。
そういえば今日、バイト先の数人で飲み会があるらしい。
まぁまた今度顔を出せば問題ないだろう。

昨日教えられた場所に着くと、ギターの音と女の人の歌声。そして人だかり。


遠巻きに確認すると、やはりみく子さんだった。
寂れた飲み屋通りで、みく子さんの歌声は際立っていた。




やっぱり、思ったとおりの、思った以上の歌声だなぁ。



みく子さんを取り囲んでいる人達はきっと、この声に、この歌に逢いたくて此処に来るのだろう。
曲が終わって、周囲の人達とみく子さんが話している。
私はすっかり聴き惚れて、ぼうっとその光景を見ていた。

すると、みく子さんと急に目が合い「あ???!!ホントに来てくれたんだ!」と
大声で言ったもんだから、そこにいる全員が一斉に私を見る。

きゃぁあ?!恥ずかしくて死にそう(汗)
「・・・・・・ぁ、はぃ・・・・・・。」

みく子さんはお構いなしに「こっちおいで?!」と、手を招いている。
私の前に、みく子さんとの道が出来た。
しょうがないので前に進み出る。
「昨日ねぇ、大学でナンパしたの、この子。」
と笑って周りの人達に私を紹介した。
「もぅ?みく子っぽいなぁ(笑)」「へぇ?じゃあ同じ大学だわぁ」とか、色んな声が漏れる。
「んじゃあそろそろ曲いくよ?。もうちょっと聴いてくれるかなぁ??」
みく子さんが言った。


その日は雑談もあわせて一時間くらい。
たっぷりの期待は充分満たされた。
ギターをケースにしまいながら「今日はありがとね。来てくれて嬉しかったよ。」とみく子さんが言った。
「いやいや、こちらこそ。きれいな声で、歌も上手くて、感動しちゃった。」
えへへ、とみく子さんが笑った。
「時間とかもあんまり決めずにやってるからさ、暇ならまたおいでよ。」




それから私は、定期的にこの路地に足を運んでいる。
みく子さんの歌を聴きに来ている人たちとも顔見知りになり、大学内で声をかけられたりするようになった。
みく子さんのおかげで私の交友関係も広がっていて、なんだか面白い。

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