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五日目:しのめん編 39話

牛丼屋を出てから『呑み処 お松』へ行ってみたものの、ミックンらしき人物はいなかった。ここじゃないのか?
僕はそこらじゅうの飲み屋を覗いてみたけれど、あの背の高いミックンは見付からずじまいだった。

もう一度『呑み処 お松』の前に戻ってきて「見付からないものは仕方がないな。」と諦めようとした時、『呑み処 お松』へ向かって長身の男が歩いて来る。間違えるはずがない、三日前に見たミックンだ。


「蜜クン、だよね?」


僕の声に気付いたミックンらしき人物は立ち止まってこちらを見る。


「えっと…んー、ごめん。君誰?」

「まぁ、僕の事はどうでもいいじゃないか」


あれ?なんだかこんな会話を以前にしたような気もする。
そんなこと、今は気にしてる場合じゃない。


「君はみく子さんの彼氏なんだよね?」

「………」


ミックンは特に肯定しなかったけれど、通り過ぎたり、否定された訳では無かった。
僕はそのままミックンの応答を待たずに続ける。


「僕は、みく子さんが好きだ!だけどみく子さんが僕に振り向くことなんてない。そんなことは解ってるけど、みく子さんを泣かせる奴は許せない!」

「みく子さんが変わったからなんだ!変わらなかったらどうなんだ!みんな変わったとか元に戻って欲しいとか、そんなことばかり言ってる」

「あのさ、蜜クン。僕は、変わらないものなんて何もないと思うんだ。大切なのは変わり続けることを受け入れることなんじゃないかな!?」

「僕は君のことをまったく知らないと言ってもいい。だけど、みく子さんのことは…良く、知ってる……つもりだ!」


気が付いたら泣いていた。
僕はみく子さんが振り向かないことは理解している。
だけどそれを、言葉に出して改めて言う度に、なぜか涙が溢れてくる。
だけど、伝えきらないといけないんだ。


「みく子さんが、傍に…居て欲し…いと思ってるのは、こんな僕みたいな奴じゃないし、あのハーフのイケメンでもない。誰だか…解る?ねぇ!解る!?」



「君なんだよ!君しかダメなんだよ!みく子さんの傍にいても大丈夫だと思える人は君しかいないんだよ!だから、みく子さんを泣かすなよ!受け入れろよ!大切にしろよ!」





「みく子さんの悲しそうな顔は見たくないんだよっ!!!」





「っんだよ!さっきから涙と鼻水が止まらなっ…くっ……」


僕は泣いた。これ以上ないぐらいに。
ミックンはただずっと聞いていたように思う。
僕はミックンの方は振り返らずにそのまま家に向かって歩き出した。

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