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五日目:蜜編 現在 67話

商店街の一部はアーケード状の屋根が設置されていて、その部分では、真冬の寒さや真夏の暑さを、束の間忘れる事が出来る。とは言え今は秋なので、忘れたいほどの寒さや暑さは特に感じない。感じないのだ。何も感じない世界で、忘れたくないのは、唯――。


【M線上のアリア】 現在/67


商店街を歩くと、確かに至る場所で、カサハラミクコの路上ライブの開催を伝えるチラシを見る事が出来た。日時は明日の夜。飲み屋通り。高々、路上ライブの告知の割に、随分と派手な告知だ。予想以上の人数が集まったら、どうする気だろう。然るべき場所に許可は取ってあるのだろうか。あまりにも派手に集まると警察の厄介になるのではないだろうか。まぁ、誰が警察沙汰に巻き込まれようが、僕には関係ない事だが。(僕には関係ない?)

……他人事。ああ、他人事だ。チラシを見た所で、やはり何かを思い出す訳では無かった。
薬局の自動ドアに貼られたチラシの前に、暫し立ち止まる。僕の姿がドアに反射している。
トウヤマミツ。僕は誰なんだ? カサハラミクコ。ならば君は誰だ? 問いかけるが答は皆無。
「ああ、忘れた」
不意に、僕は呟いた。忘れたのだ。記憶を、ではない。通帳と印鑑。いきなり放り出されたものだから、先程の居酒屋の机の上に、そのまま忘れてしまった。また道を戻るのか。厭だな。どの面を下げて戻れば良いのか。一千万円。……僕の金では無い。多分。誰の金なのかも解らない。カサハラミクコの金だとしたら、僕が取りに戻る必要はあるのか。
「……仕方ない」
踵を返し、来た道を戻る。商店街を行き交う人々。自転車。透明なビニール袋。遮断するアーケード。笑い声。怒り声。子供の泣き声。全てが関係ない場所で執り行なわれている。誰も知らないのだ。誰も。僕は誰も知らないし、僕を誰も知らない。何の為に来た道を戻る?

「蜜クン、だよね?」

不意に声。顔を上げる。
目の前に、知らない男。同じ年頃の男。
もしかしたら友人なのかもしれないが、名前すら出て来ない。
立ち止まり顔を眺める。見覚えが無いのは当然。記憶が、無いのだから。

「えっと……んー、ごめん。君誰?」
「まぁ、僕の事はどうでもいいじゃないか」

どうでも良い? 声をかけておいて? どうでも良くは無い。
もしも僕を知っているならば、僕が何処へ行くべき存在なのか、教えて欲しい。

「君はみく子さんの彼氏なんだよね?」

ミクコ。
カサハラミクコ。
僕の恋人。
確かに、デンコさんも、カヨリさんも、そう言った。

そんな女、僕は知りもしないのに? 何故、みんな、そう言う?
僕が、僕自身を知ろうとする時、そうやって周りは言う。カサハラミクコの恋人。
僕が本当にカサハラミクコの恋人だったとして、一体それが何だって言うんだ。
ところが目の前の男は、意外な台詞を叫んだ。

「僕は、みく子さんが好きだ!
 だけどみく子さんが僕に振り向くことなんてない。
 そんなことは解ってるけど、みく子さんを泣かせる奴は許せない!」

泣かせる? 誰が?

「みく子さんが変わったからなんだ!
 変わらなかったらどうなんだ!
 みんな変わったとか元に戻って欲しいとか
 そんなことばかり言ってる」

変わる? カサハラミクコが? 何故?

「あのさ、蜜クン。
 僕は、変わらないものなんて何もないと思うんだ。
 大切なのは変わり続けることを受け入れることなんじゃないかな!?」

受け入れる? 受け入れる? 受け入れる?

「僕は君のことをまったく知らないと言ってもいい。
 だけど、みく子さんのことは……良く、知ってる……つもりだ!」

受容。受容。受容。

衝動。衝動。衝動。

擬音。擬音。擬音。

ズズズズズズ……ズズズズズズ……。
ズズズズズズ……ズズズズズズ……。

"ア"

"ク"

"セ"

"プ"

「みく子さんが、傍に……居て欲し……いと思ってるのは
 こんな僕みたいな奴じゃないし、あのハーフのイケメンでもない。
 誰だか……解る?ねぇ!解る!?」

落下。落下。落下。

衝撃。衝撃。衝撃。

疑問。疑問。疑問。

ズズズズズズ……ズズズズズズ……。
ズズズズズズ……ズズズズズズ……。



鈍痛。



「君なんだよ! 君しかダメなんだよ!
 みく子さんの傍にいても大丈夫だと思える人は君しかいないんだよ!
 だから、みく子さんを泣かすなよ! 受け入れろよ! 大切にしろよ!」

痛い……頭が。視界が歪んで見える。
目の前の男は泣いているように見えるが、まるで遠方に存在するかのように、解らない。
上下反転。反転。回転。相転。

「みく子さんの悲しそうな顔は見たくないんだよっ!!!」

転移。相転移。装填。記憶の装填。過去から繋がる記憶の装填。
充填。重点。過去を力点。現在を支点。始点。視点。凝視する記憶の相対性。
相対。相対。相対。相対。相対。相対。相対。相対。相対。相対。相対。相対。
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「……会いたい」






















気が付いた時、其処には誰も存在せず、僕は赤色の信号機の前に、立って居た。

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