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五日目:ロシュ編 26話

「ロシュ。これを聞いた以上は、もう後戻りは出来んのだぞ。今後の研究の資料となるだろうこれらのレポートを渡しておく」
と言って、ノートン教授はα、β、γそしてΔレポートをオレに渡した。

「今すぐには混乱して読むどころじゃないじゃろう。落ち着いたら読みなさい。
ワシは… 君に期待しておる… 本当に期待しておる… 今後の研究で… みく子君を… エリカを救うんじゃ…」
ノートン教授は、全身の力の抜けたオレの肩に手を置きそう言い、動揺のあまり赤くなった顔を見せないようして、目頭を押さえながら、そっと部屋を出て行った。

オレの頭は混乱していた。
ノートン教授の本当の研究の事… 父の事… ミクの事… エリカの事… これからの事…
脳味噌を擂り粉木棒で掻き回されたようにぐちゃぐちゃだ。

隣に座ったエリカは、オレの腕に抱かれながら泣いている。

「さあ、オレ達も帰ろう」
とエリカに言い、エリカを抱え立とうとしたが、膝に力が入らず立てない。
オレの膝はガクガク震えている。

「ちくしょう!ちくしょう!」
オレは非力な自分を罵倒した。

「ちくしょう!ちくしょう!」
オレも涙が出てきた。後から後から流れてきた。


何とか立ち上がり、エリカの肩を抱きながらセキュリティールームを出た。

研究室では、例のバスターが美少女フィギュアを眺めながら
「また監視の仕事が増えたワイ。せいぜいガンバレよ。おニ人さん。いっひっひっひっ」
と気持ち悪く言った。

オレはバスターの胸倉を掴み、座っていたイスから引き起こし、殴りかかろうとした。

「オレ様にそんなことをしたら、当局がどう出るかな?ぐふふふふ」
バスターはニヤっと余裕の笑みを浮かべた。
バスターは、この研究の監視を勤める当局の監視係も兼ねているのだ。

「フンッ。いい気になるなよ」
オレは、そう言いバスターを睨みつけ、胸倉を掴んでいた手でバスターを座っていたイスに押し返した。


研究棟の外に出ると、日は沈み、辺りは暗くなっていた。
オレはエリカの華奢な肩を抱いて、オレの車の停めてある駐車場へと向かった。

「私、これかどうなるの…」
エリカは、か弱い声で言った。
「大丈夫。エリカは、今までと何も変わらないよ。オレがずっと傍に居るから。ずっと守るから」


暗い夜空に、満月になりきれない青白い十三夜の月が昇っていた。

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