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一日目:ちこ編 01話

私がみく子と出会ったのはニ年ほど前になるだろうか。
彼女から少し離れた路上で、たまに歌っていた頃だ。

離れていても良く通る声で 彼女も歌っていたんだ。


コンビニへの近道になっている彼女の前をいつもゆっくり歩く事にしていた。
オレンジ色の髪にきれいな顔立ち。透き通るような歌声に人垣が出来ている。
時々立ち止まってみると、人懐っこい笑顔も見えた。

ちょっとした挨拶をするようになり、時々ジュースの差し入れなんかして
みく子と少しずついろんな話をするようになった。


「ミックスジュースは奇跡の味よね」

などと真面目な顔で突然言ったりするのがちょっと面白い。

ある時、みく子にたずねてみたことがある。
どうして歌を歌うようになったの?と。
みく子は少し考えるそぶりをしてから真っ直ぐ私の目をみて言った。

「もし私がつなげた声で、誰かが少しだけ笑顔になってくれたら
  それはとっても幸せな事だとおもうのよ。」

その声は、少しの迷いもない芯のあるきれいな声だった。


きっとその思いが浮かび上がっているからこそ、みく子の周りには人が集まってくるのだろう。


日常はとても緩やかに また確実に変化してしまうもので、
バイトや生活に追われることも多くなり、
歌うためだけにこの場所にくることも少なくなっていった。

けれど みく子はいつもここで歌っていて、自分が歌わない日でもみく子の姿をのぞきに来る事も多かった。

ニ週間ほど前だっただろうか、久しぶりに歌い、片付けをしているとめずらしくみく子から話しかけてきた。

「ねぇ、ちこ?」

「ん??」 片付けの手を休めずに声だけで答える

「うぅん、また今度にするわ。バイト遅れそうなんでしょ?」

「うんもぅヤバイのよ。ごめん!次、再来週・・火曜に来るからその時でいい?」

「火曜日ね。わかった、たぶん居ると思うから。ほら!いってらっしゃーい!」


その時は まったく気づかなかったんだ。
次にあうのがこんな風になるなんて。

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