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六日目:蓮火編 13話

熱狂したライブの全てを、俺はいつも思い出せない。
かなりの曲数の中でも、インパクトの強かったものしか。

一曲目「オレンジ」が終わった後、拍手の中で、彼女は観客の誰かを見た気がした。
ニ曲目、曲名は何だったかな。
そう、確かロシュくんが近付いて何か話してたっけ。

そして三曲目「幼なじみ」。

攻撃的だった声は、以前の、オレンジ色の髪をしていた頃の声に近かったと思う。だけど。

「だけど何か…。」

みく子と目が合った。
俺は近付いて、最前列に座る。

「四曲目…Shout」

内容を、俺は良く知っていた。
知っている筈だ。忘れる訳が無い。

みく子の指を見つめながら聴いていた。
弦を弾いて、リズムを刻む。たまに、ギターのボディを叩いてリズムを取る。
弾き語り特有の、声にリンクしたギターの音色。
その音色に乗って、響く声。

曲が終わった後の拍手の中。
みく子に尋ねる。

「これ、俺の事?」

みく子は、「さぁね?」という顔をして、笑った。
俺は財布から八千三百二十円を取り出し、ギターケースに入れた。

「何これ?」

今度は、俺が「さぁね?」という顔を返した。

「だけど、この声は…」

「うん。だから、最後まで聴いてね?」

みく子のその言葉を聞いた後、最前列の席を空けた。
ミナミとちぃたんの前に戻り、続きを聴く事にした。

その後、五曲目が終わったところで、関西弁の女の子がみく子に抱きついて、六曲目。「モノクロ」を歌い終わったところで、みく子は再度空を見上げた。

みく子の額に、汗が光る。
でも、もしかしてみく子。
前の声に似せて歌ってる?

その後の曲を、「いい曲だね」なんて三人で話しながら聴いて、十二曲目。

「次はデュエットでいきまっす♪」

ギターケースを持った女の子が手招きで呼ばれ、みく子の隣に座った。
確かこの路地で歌ってた女の子だ。
その曲が終わった後、二人はハイタッチをして、みく子はまた一人で歌いだした。

十三曲目が終わった後、マックスの女の子が紙袋を渡し、みく子の目が輝いた。

そして、ライブは終わりを迎えようとしていた。

十四曲目の前。
ペットボトルの水を飲んだ後、みく子は、深呼吸をして終わりを告げる。

「次で、最後の曲です。」

残念そうな「えー?」という声と、拍手。
少し困った顔をしたみく子は話を続けた。

「今日、私が本当に聴いて欲しいのは、この歌です。
 曲名は…」

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