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六日目:ロシュ編 31話

ミクのライブが始まろうとしていた。
路地裏には、すでに二十人超の人が集まっていた。

「ちょっと通して?。すいませ?ん」
と言いながら、前の見える場所に無作法ながらエリカと割り込む。

「…あれ?ロシュくん」
誰かに声を掛けられた。

「あ…蓮火くん」
何か久しぶりに会ったような気がする。

「二人でライブ、見に?」
と蓮火君が聞いてきた。

エリカと顔を合わせると、オレは何故かちょっと照れた。
「そうだよ。」
と答えると、蓮火君は何か言いたそうに、口がもごもごしている。

「たくさん集まったね。楽しそうだね」
とオレが話を続けようとしたが、蓮火は友達と一緒に来ているようで
そっちの様子も気になっているみたいだ。

「じゃあね」
と挨拶して、お互いのポジション取りへ。


向こうの方でざわつきがあり、ミクが誰かに連れられ、人の輪の中心へと向かう。
アバンギャルドなパーマのオレンジ色の髪が揺れてる。

周りと会話をしながらライブの準備。
ギターケースを持っている背の高い男はミツ君?かな?
ミクの今の彼氏?エリカの幼馴染?

ミクはオレがライブでミツくんとカチ合うのを避けるため、来ないでって言ってたのか?

エリカはミツ君の存在に気付いたのかオレを壁にして、彼から見えないところに隠れる。
エリカの話では、仲の良い幼馴染って聞いていたけど、一年程前にケンカしてから、ぎこちない関係らしいけど。


やがて、チューニングが終わり、右手で空を指差した。

辺りがシン…となる。


右手をギターに戻し
「集まってくれてありがとう。 それじゃあ、今夜の始まりの歌、いきますよ?」
と言った。


ミクがちょっと微笑み

「1曲目…オレンジ!」
の第一声でライブがスタートした。

♪?


「ええっと、2曲目はカバー曲になるんだけど、エリック・クラプトンの曲…知ってる?エリック・クラプトン? 知らない? 英語の曲だから?

ふふっ。ええっと、この人は、スローハンドってニックネームがあるの。弾いてる感じがスローハンドって感じなの。
なのに女の子にはめちゃめちゃ手が早いの。こんな人の彼女は大変よね。気をつけないとね。

でもね、この人の曲はいい曲が多いの。
じゃ、その人の中の曲から、1曲… 聞いてください。”チェンジ・ザ・ワールド”」


That I can change the world
I would be the sunlight in your universe
You would think my love was really something good
Baby, if I could, change the world

(Change the World(Maxi single)/Eric Clapton・Wea International/1999より引用)


2曲目が終わった頃、ミクがオレ達に気付いた。
ミクが手招きをしていたので、オレは近づいていった。

「あ?!ロシュ!来てくれたんだ!それに …彼女?」
「そう。一緒に来たんだ。エリカって言うんだ。
ミクには、後でいろいろと話さないといけないことがあるんだ」

「ロシュは私の事、教授から聞いたの?」
ミクの顔がちょっと曇った。

「ああ、オレもエリカも教授から全部聞いた。それで…」
オレは、その後に続く言葉に躊躇した。

「じゃあ、いいの」
額の汗を拭いながら、ミクは不器用に笑って言った。
オレは、その事についてはもう何も言えなかった。


「ところで、あのさ。スローハンドの話はオレの事?」
「ふふっ」
ミクは、あの小悪魔の笑顔で笑った。


「じゃあ、ライブ頑張って!
ミクの歌のメッセージは受け取ったよ」
ミクと握手して、また元のエリカの横に立った。


ミクの手は、汗びっしょりなのに、血の気がなく冷たかった。

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