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六日目:しのめん編 43話

突然、携帯電話が鳴った。
画面を確認するとエリカ様からの着信だった。
黙ったまま携帯電話を耳に当てる。


「しのめんくん?聞こえる?みく子の歌聞かせてあげるから!」


声が遠くに感じたのは、伸ばした手の先に携帯電話を持っているからだろう。


「六曲目…モノクロ」


みく子さんの声が聞こえた。



目を閉じて大きく息を吸い込んで感覚を研ぎ澄ませる。
全部の神経を全開にしていくように
身体の血液をぐるりと回すように。





聴覚に全神経を集中させる。





みく子さんの声が、歌が、音が、携帯電話から流れてくる。
なんだか僕のことを歌っているように感じた。
周りにも沢山の人がいそうだ。何よりみく子さんが楽しんでいるのがよく解って嬉しくなった。



ほどなくして曲が終わった。
受話器の向こうでエリカ様が何か言っているけれどあまり聞き取れない。
気が付いたら涙が頬を伝っていたからだ。
良かった隣に人がいなくて。

僕は「ありがとう」とだけ言って終話ボタンを押した。
通話が完全に終わったことを確認してから呟く。



「ありがとう…そして、さようなら」



新幹線の扉が閉まり、徐々に加速していく。
さっきまで止まっていた景色が流れていく。
僕はもう、この街に帰ってこない。

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