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六日目:ちこ編 16話

みく子の 澄んだ力強い声 最後の曲が響いている。 もぅ大丈夫。

「さてっとぉ!もう一人、大丈夫じゃない人のとこにでも行きますかー!」

勢いを付けて立ち上がると、あたしはみく子の歌声を背に 歩き出す。

飲み屋通りを抜ける手前で 大きな拍手が聞こえた。

後ろを振り返り、心の中で拍手を送ると、歩く速度を速める。




何時間か前と同じ動作で 鞄から鍵を取り出し、奥の部屋へ向かう。

暗くなった事務所の中で、これまた何時間か前と同じ姿勢のチーフ。

「チーフ? 電気付けますよー?」

ニ回程瞬いて、ぼんやりと蛍光灯が部屋を浮かび上がらせた。

「おぉーちこかぁ また忘れ物か?」

眩しさで目を細めるチーフ。明らかにおかしい。

「いや、何にも食べてないんじゃないかと思って、差し入れ。」

途中のコンビニで買ってきた袋を、目の前で揺らす。

「おぉ さんきゅ。何買ってきてくれたんだ?」

「おでん!冷めないうちに食べましょー♪」

お皿を用意して対面に座る。

『いただきまーす』

熱々の湯気がチーフのめがねを曇らせる。

「あぁあああ!! あたしのちくわぶっっ!!」

「ぇ?これおまえのだったの? てかこんなに大量に。。。」

「だって、食べたい物全部入れたらこーなっちゃったんですもの?」

「ですもの?じゃない。」 冷たくあしらわれた。。でも。

やっと体温が戻ってきたチーフにちょっと安心する。

「俺、 ここ辞めようと思って。」

突然 核心を突いて来た。

努めて落ち着いた口調でチーフは続ける。

「オーナーとも何度も話し合いを持ったんだけどな、。ここ、たたむことになった。」

そんな噂はちょっと耳にしていた。新店舗開店と同時にここはなくなちゃうんじゃないかって。

「みんなに迷惑かけちゃうな、ごめんなぁ・・・」

そう言うと ぬるくなったちくわぶの残りを口に入れた。

「だから、それあたしのちくわぶっ」

「おまえはっ 人の話を聞いてなかったのか? こんな大事な話をしてるっていうn・・」

「聞いてたよ? でもさ、一緒に落ち込んでもしかたないじゃん?」

呆れ顔のチーフ。 かまわず続ける。

「ならさ、チーフがオーナーになっちゃえば?」

「はぁ? やっぱお前バカだろ? 店一個持つのにどれだけかかるか知ってて言ってんのか?」

「バカかどうかは置いといて、チーフだって本当は続けたかったんでしょ?この仕事。」

「まぁ、、な。」 

あたしにはわかる。どれだけチーフがこのじゅごんを大事に思っていたかを。

それから自分がどれだけじゅごんを好きだったかも。

「だからさ、あたしも手伝うからさ、一緒に。」

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