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書┃籍┃化┃第┃一┃弾┃♪┃
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六日目:卵茶編 18話

既に何人かが帰ったのか少し人数は減っているものの、広場にはまだ随分な人数と熱気が残っていた。
俺は広場に戻って、アリエスを見つけ声をかける。少しの間雑談をし、「またな」と言って別れる。
みく子はギターを片付けながら、周りの人に話しかけられている。
ライブの途中で花籠を渡していた女の子が、みく子から髪に花を刺してもらっている。みく子の髪にも同じように花が。
華やかだ。

なかなか人が減らない。

まだ帰りづらいのだろう。
帰りたくないのだろう。
気持ちは分かる。
俺もそこに混じり、何をするでも無く佇み周りを眺める。
…なにやらよくよく見てみると、やけにセクシーなお姉さんたちが何人かまとまって話している。ど?ゆ?ことだ。



と、
「あっ!!」
みく子が急に声をあげる。
みんなの注目が集まる。

みんなの視線を浴びて、少し照れたように頭を掻きながら。
「あ、急にごめんね。思い付いたんだけど。」
植え込みに座ったまま、一人一人を見上げながら言うみく子。

「ねぇ、良かったら…初めましてのみんなの名前、一人ずつ聞きたいなぁ。」
疲れたような、でも弾けるような、明るい笑顔で。

「もう帰っちゃった人も居るかなぁ?…今日はね、私にとって記念日、みたいなもんだから。折角だから、ね?」
イタズラっぽい、小悪魔的なお得意の笑顔で。

「ある人が言ってたんだけど、変化ってものは終わりと始まりがセットなんだって。きっと今日が新しい始まりなの。」
目を閉じて、口元に笑みを浮かべて。

あぁ、みく子。

何が、終わるんだい?

「だから………じゃあ、はい!そこの子から!!」
指刺された女性は、まずビックリして、辺りをキョロキョロ見回して、うつ向いて、それから真っ赤になって照れながらみく子の前に立つ。

………
…メイド服!?

「初めましてですぅ。ももにゃと言いますぅ。お仕事の帰りでこんな格好なんですけど…。すっ………ごく感動しましたぁ!奥様にも聞かせたかったなぁ。またライブあったら来させてくださぁい☆」

セクシーなお姉さんたちを、順にみく子が指名していく。

「あめ湯といいます。綺麗な声ね!今日は大人数で押し掛けてしまったけれど…構わないわよね?ライブなんだから!」
「初めまして、まりモです。すっごく良かったわ。…ふふふ、あなたがメンズなら、放っておかないんだけれど。」
「scabiosaです。とても楽しませてもらったわ。今日は妹と一緒に来たの。」
「初めまして?、よろしくね。私も声の仕事しているんだけど…とても良い声だったわ。喉、大事にしてね?ケアはちゃんとすること、ね?」
「ミサです、初めまして!!感動しても?泣いちゃったよ?。そのパーマ、変だけどカワイイね!歌ってるときフワフワ揺れてて綺麗だったな?☆」
「kayoriと申します、とても素敵でしたよ。…もうこんな季節なんだから、コートくらい着なさいな。そうね、その髪なら、黒のシックなコートが良いんじゃ無いかしら?」
「初めまして、ほのかといいます。今日は来て良かったわ。今日は私たち、ある方にライブのこと教えて戴いて来たのよ。誰だか分かるかしら?」

そして、彼女たちが道を開けた後ろから、最後尾からゆっくりと歩み出てきたのは…
「初めまして…では無いがの。」
「…!!ノートン教授!!」
みく子が驚く。
「今日は…そう、君の言葉を借りれば“記念日”だからの。ワシも君の歌を色んな人に聴いてもらいたいと思ってな、パーティーで知り合った彼女たちに声をかけたんじゃ。」
その言葉で、みく子の瞳に涙が滲む。
うつ向いてしまうみく子の肩に手を置きながらノートン教授は言葉をかける。その瞳にも、ほんの少し、輝くものがあるように見える。
「さぁ、ワシなんかのことよりも、まだ話したい相手がおるじゃろ?」
みく子が顔を上げて涙を拭うと。

いつの間にか、何人かがみく子の前に集まっていて、順に自己紹介を始める。

そういえば、さっきの集団も含め何故か女性ばかりだ。
…男は見にきていても、恥ずかしくて出てこれないのかもしれない。

「まおです!私も泣いちゃいました?。すっごく素敵だったもの!…てゆ?か、う゛?。今のおじいさんとのやり取りでもらい泣きしちゃいそうだよ?。」
「ちぃたんって言います、初めまして。私も花屋さんで働いてるの。その髪に着けている、ガーベラかしら?それにソニアもとってもあなたに似合ってて素敵だわ!!次来るときには私も何か用意したいわね!」
「桜です。みく子さんのこと、色んなところで見かけてたんですよね。お話しするのは初めてですけど。ライブも、とってもかっこよかったですよ。」
「かなた ちゃこです。わたし路上ライブとか好きなんだ?。来れてラッキーだったよ!!…今度の学祭でやったりしないの?やるんだったら絶対聞きに行くのになぁ?。」

…その光景。
終わりが終わった後でなお続く、その光景。

肩を揺らし、髪を揺らし、笑うみく子。

受け入れられている、と。
単純にそう思った。

みく子のパーマ。
きっともう違和感が無くて。
…これまでも、これからも、変わらず多くの人がみく子の周りに集まるんだろう。

揺れるアバンギャルドを見て。
その笑顔に目を細めて。
これがみく子だと。

何が始まるのか

何が終わるのか

何が変わったのか

何が変わるのか

少なくとも

?
日常は続く。
?

さぁて、明日も仕事だ。

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