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一日目:ロシュ編 02話

今日の講義が終わり、三時ごろ家に着いた。

オレは、週に三回ほど家庭教師のバイトをしているのだが、今日はバイトもなく、これといって特別な予定がない。
やらなければならないことと言えば、十月末までにノートン教授に提出する特講のレポートを仕上げることぐらいか。
パソコンを開いて、ノートン教授からもらった資料を開き、書きかけの課題の続きに取り組もうかとしていた。


しかし…
どうしても、キャンパスで見たミクの中途半端な笑みが忘れられない。
オレに見せたミクの初めての複雑な表情だった。

ミクとは、大学1回生の夏休みに自動車学校で出会った。
隣同士の席なったことがきっかけで親しくなり、やがて付き合うようになった。

オレの免許に載っている取得日付はミクと同じだ。
オレが先に教習を終えたのだが、ミクが終わるのを待って一緒に免許を取りに行った。
免許が取れた日は、一緒にお祝いをした。

でも、それは過去の話。
その年の12月には、ちょっとしたトラブルがあり、結局別れてしまった。
(そもそもはオレの浮気がトラブルの元なのだが…)

恋人としては別れたのだが、友達としての連絡は時々取り合っていた。
傍から見ると、奇妙な関係かもしれない。

今、ミクは彼氏がいるらしいが、どこの誰なのかは知らない。
わざわざミクの口から、彼氏の名前なんて聞きたくなかったし、敢えてそんな事を言わせる必要もないと思っていたし。


ふと気がつくと、オレは、開きっぱなしのパソコンを前に、コーヒーカップを片手しながら、ミクの事ばかり考えていた。


ダメだ。
どうも集中できない。


コーヒーカップを携帯に持ち替え、ミクに電話してみる。

「プルル…プルル…プルル…プルル……」

出ないのか?


「もしもし…」
ミクが電話に出た。

「もしもし、ミク? いや、大した用事じゃないんだけどね」
オレは何気ない素振りで切り出した。

電話の向こうテレビの音が聞こえる。
テレビショッピングの無駄に陽気なテーマソングが流れている。
ワイドショーか何かを見ていたのか?

「うん…」
ミクが何かに気をとられているような声のトーンの返事だ。

直感的に何か電話をしてはいけない瞬間に電話をしてしまった気がした。
「あ!今、電話大丈夫?」

「う、うん…」
とミクが答えたが、電話口の向こう側から

「― みく子?」 
とミクを呼ぶ男の声が聞こえた気がした。
いや、正確には聞こえた。

「今、マズいみたいだね」
オレはそう言って電話を切った。
電話を切った後、さらにオレの頭の中はミクの事でいっぱいになった。

「プルルルルル…」
今度は、オレの電話が鳴った。
彼女のエリカからだ。

「ねぇーロシュ。今日バイト休みって言ってたよね。ドライブに連れてってよ。」
「ああ… んんっと… そうだな… 分かった、いいよ。行こうか」

どうせ家の中に一人で居ても考え事で息詰まるだけだし、明日、学校へ行けば、ミクと同じ履修もあるし、ミクとは明日会った時にゆっくり話せばいいか。


オレは、エリカとドライブに行くことにした。

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