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二日目:ロシュ編 05話

タクシーに乗ってオレの家に着くまでミクはずっと泣いていた。
家に着く頃、涙はやっと止まったが呼吸にしゃっくりみたいなクセがついていた。
そんなにつらく悲しいことがあったのか。

家に入るなり、ミクは
「泣き過ぎちゃった… ちょっと洗面所貸して」
と言って、すぐ洗面所に入った。

しばらくして、洗面所から声がする。
「ねー、シャワーも借りていい?」

「え?いいけど」
と答える間もなく、シャワーの音が聞こえる。
シャワーの音混じりにミクの歌声が聞こえる。

ビートルズの…
ああ…なんていうタイトルだったけか?

透明感のある綺麗な歌声だ。
路地裏でストリートミュージシャンをずっとやってるらしい。でも、見られるの恥ずかしいから絶対来ないでって度々言われている。

「ねぇ?」
シャワーの音に混じって、ミクの声が聞こえる。

「なに?」
オレは、バスルームのドアに背をもたれながら答える。

「ううん。何でもない」
「何でもないって何さ?」

「なんかさー」
「うん」

「ロシュ、変わんないねー」
「なんだよ。それ。」


急にシャワーの音がしなくなった。

しばしの静寂…


「ミク?」

答えがない。


「おい?大丈…」
急にバスルームのドアが開き、裸のミクが抱きついてきた。

「だって、ロシュ、昔と全然変わんないんだもん。」


オレとミクは、その日の午後の講義はすべて休み
半日、ニ人でベッドにもぐって過ごした。


「ね、ロシュ…」
ミクは、タオルケットにくるくる丸まったまま
顔を半分出して、まん丸の大きな瞳でこっちを見ながら言った。

「なに?」
タバコくわえ、火を点けながら答えた。

「今度ね、ノートン教授のトコ行きたいの」
「ミクがノートン教授のトコ?」

「うん」
「そりゃあ意外だな」

「前からちょっと興味があったの」
「そうなんだ。それは知らなかったな」

「うん、この前ね、ウチの大学でノートン教授の特講受けてる人がいるって聞いたから」
「え?誰に?」

「ん…ヒミツ。」
「なんでヒミツだよ」

「ヒミツだから。」
ミクは小悪魔みたいにクスリと笑った。


ミクのこの悪戯っ子っぽい微笑は、必殺だ。
これが出るともう何も言えなくなってしまう。


「だから…、行きたいのぉ」
「ああ、分かったよ。今度に教授に会うし、教授が何というか分かんないけど、一応話してみるよ」

「いきなり行っちゃダメぇ?」
「世界的な大先生だぜ。いきなりはマズイだろ」

相変わらずの小悪魔ぶりだ。
逆に言えば、この小悪魔ぶりがミクの魅力でもある。


その後、ミクを家まで送り
オレはそのままの足で家庭教師のバイトへ向かった。



即日、ノートン教授のアポが取れ
ミクとニ人で会いにいくことになった。

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