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二日目:しのめん編 11話

コンビニや信号、いろんな車のライト。
様々なモノが輝いている。本当は色とりどりに。

夜は困る。
モノクロにしか写らないこの目だと、暗い部分は全て黒になってしまうので細かな認識が出来ない。

しかし今はそんな事は言ってられない。
みく子と一緒にタクシーに乗って行った男を追いかける事に集中しなくては。


裏路地を抜けて車が曲がった方へと大通りを進んでいく。
研ぎ澄まされた聴覚に複数のエンジン音が木霊する。
その音の中から、さっき通り過ぎたチョイブの男が運転する車の音を聞き分ける。
走りながら集中するのは大変だ。

この天気の悪さは台風だろうか?
ねっとりした空気が余計に集中力を奪おうとする。

二十四時間営業のマックス・ドックス前を駆け抜ける。
そのまましばらく走ってからおかしな事に気が付いた。


「聞こえない」


呼吸を整えながらあちこちをキョロキョロ見回し聴覚に集中してみるものの、さっきまで確かに聞こえていたチョイブの男の──えーい、チョイブカーの音が聞こえない。
風が強くなっているからだろうか?

さっきまで聞こえていた音の方向だけを頼りに進む。
気が付いたら住宅街、それも高級な感じの建物が並んでいる。

音が聞こえないという事は、車は今動いていない可能性が高い。
それがもしこの住宅街のどこかにある立体駐車場のどこかに停まっているとしたら、これ以上の追跡は不可能に近い。
せめて路駐であってくれ。そんな事を考えていた時だった。
一際高級そうなマンションの前を見るとチョイブカーが停車している。


「見つけた」


酷くニタリと笑った。
鬼の首でも取ったかのようだった。
しかしここで慌ててはいけない。

慌てて走って近付けば完全な不審者だと思われる。
そこで逃げられたら、体力的に次はない。
だからゆっくりとチョイブカーに近付いていく。


しばらくすると、助手席から女の子が不機嫌そうに降りてマンションの中へ入っていった。
それまで動く様子の無かったチョイブカーのエンジン音が響くと急に走り出す。

慌てて走り出してみたものの、信号もない場所で車に追いつけるはずがない。
ここまで追いかけられたのも奇跡みたいなものだ。

マンションの前まで走って、追いかけるのを辞めた。
全身から力が抜ける。集中状態を保ち過ぎたんだろう。
ぺたりとその場にしゃがみ込んだ。


「やっぱり。追いかけて来てくれないじゃん」

「!!」


驚いた。
さっきマンションに入っていったはずの女の子が出てきた。
というか、この女の子見覚えが──。


「あれ?しのめんくん?」


それは、エリカ様だった。

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