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二日目:しのめん編 13話

相変わらず酔っぱらい共は喧しく楽しそうに騒いでいる。
そう言えば遠くに座っているみく子も少し酔っているように見える。
笑顔を振りまきながら、いろんな人に話したり、話しかけられたりして楽しそうでなによりだ。

若干、周りの男共が慣れ慣れしくし過ぎだとは思うけれど。


オーダーも通った事に少しホッとして、僕はトイレに向かった。
トイレから戻る最中、さっきの女の子の店員さんがいたので、すれ違いざまに頭を下げた。

個室に戻るとなぜか「クレヨンに生まれ変わったら何色になりたい?」と言うどうやってその話題になったのか聞きたいぐらいの話題でなぜか大盛り上がりだった。


(一難去ってまた一難か)


「俺は赤かなー」

「えー?ピンクじゃない?エロいからー」

「私はやっぱり純潔な白よね♪」

「金!俺金がいい!」

「ねー、みく子はやっぱりオレンジでしょ?」

「私は、もっと白に…ううんなんでもない」


少しだけ寂しそうな顔をしてから、みく子はいつものように微笑んでいた。


「お前はー?」

「…っえ?」


さっきピーチフィズを頼んだヤツだった。
すぐ適当な色を言えば良かったのに、みく子の寂しそうな顔がチラついてすぐに答える事が出来なかった。


「やっぱりお前、色が解らないんだろー?」

「……」


もう、どうでも良かった。
元々友達なんていないんだし、ここで酔っぱらいに何を言われても構わない。
また今までのように一人になるだけだ。と覚悟を決めてから口を開く。


「そうだよ」

「ウソだろー?じゃぁさ、俺のTシャツ何色??」

「…」

「適当に知ってる色言えって!」

「……緑?」

「はー?お前の目にはこの黄色が緑に見える訳?」


その時だった。


「ちょっとあなたね!」


ピーチフィズの男が少しだけ押されて、僕とピーチフィズの男の間にさっきの店員さんが入ってきた。

良く見るととても可愛い。
少しハーフのようなそうでないような、とにかく可愛かった。


「色が解らない事がそんなに可笑しい?」

「は?」

「私達が普通に感じている色だって、本当に全員が同じように見えているとは限らないのよ」

「何言っちゃってる訳この子?」

「じゃぁ、あなたが着ているそのシャツを見た全員が、あなたが思っている黄色と同じ色だっていう確証はある?」


その後はお店の偉い人が止めに来るまで彼女の独壇場だった。

話している内容はとてもユーモアがあって、時にハッとさせられるような事があって授業のような、そう、まるで講義を聴いているような感覚だった。

みく子はずっと眠っていたけれど。

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