スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

書┃籍┃化┃第┃一┃弾┃♪┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
★ブログじゃ読めないおまけページが盛り沢山!M線上のアリア A巻 購入はコチラから!★
にほんブログ村 小説ブログへ
↑ランキング参加中!感想の代わりにお願いします。

二日目:しのめん編 14話

お店の偉い人が頭を下げ、飲み代を半額にしてもらった事で飲み会参加者は満足げに店を出た。

この後、カラオケに行くらしいけれど、僕はなんとなく抜けた。

後は家に帰るだけだったので、ぼーっと、さっきの女の子が話していた、まるで講義のような話を思い返していた。


「あ、さっきの…」


少し恥ずかしそうにさっきの女の子が店の裏手から出てきた。
私服を着ている所を見ると仕事は終わったみたいだ。


「店長に怒られちゃったよ。まったく」

「あ、ごめんなさい。僕のせいで」

「ううん、お客さんのせいじゃないよ。あ、もうお客さんじゃないや」


そう言うと彼女は笑った。屈託の無い素敵な笑顔。


「ね、名前教えてよ。私はエリカ。よろしくね」

「僕は、志野山」

「なんで名字なの??」

「あ、ごめん。名前は麺太って言うんだ。志野山麺太。だから略してしのめん」

「なんで略すの!」


エリカは「あはは」と可笑しそうに笑っていた。
僕の家は地元では有名な一族で、本名を出すと諂う人があまりにも多かった。
だから僕はあまり本名を出したくない。
そういう自分がどうすることも出来ない部分で、友達とか知り合いを作りたくなかったから。
だから普段から「しのめん」と名乗る事が多い。

エリカはずっと笑っている。
少し涙が出ているほどだ。
ちょっとだけ笑わせたことが嬉しかった。


「私ね、帰国子女なんだ」

「へぇ!」

「だからね、日本に来た時良く笑われた」

「そうなんだ」

「本当はね、目の色違うんだけどカラーコンタクトしてるんだ」

「やっぱり目の色が違うといろいろ言われるの?」

「そうだねー。別になにも違わないのになぁ」


そう言うとエリカはカラーコンタクトを外した。


「僕には何も違って見えないんだけどね」

「そうでしょ?私の目もしのめんくんの目もなにも違わない」


まるで数学学者が証明を終えた時のようにエリカが堂々と言うのが可笑しかった。


「私決めた!これからはコンタクトしない!」


そう力強く宣言したエリカとまた笑いあってから僕とエリカはそれぞれ別々に帰った。
もうニ度と会えないかも。と思いながら家へと帰った。



まぁ、翌日大学で会う事になるのだけれど。

書┃籍┃化┃第┃一┃弾┃♪┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
★ブログじゃ読めないおまけページが盛り沢山!M線上のアリア A巻 購入はコチラから!★
にほんブログ村 小説ブログへ
↑ランキング参加中!感想の代わりにお願いします。

≪二日目:しのめん編 13話 | TOP | 二日目:ロシュ編 08話≫


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。