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二日目:しのめん編 17話

「ちょっと、このノート何?」


面白そうにノートを覗き込んでくるエリカ。
ごめん、そんなに顔を近付けられたら、僕は変な汗が出るし、なぜか呼吸をしちゃいけない気がするんだ。
もう息が苦しい。


「…ねぇ、この【蜜クン、彼氏】ってどういう事?」

「えっと、みく子さんの彼氏が蜜クンって言う背の高い…」

「うっそ!?本当に?あいつの彼女がみく子なの!?」

「…えっと、あいつって?」

「あぁ、ミツって私の幼馴染なんだ」

「!!!」


それからエリカは「ロシュ(彼氏)がみく子と何かあるんじゃない?」とか、「もし何かあったならミツにも迷惑かけちゃうな…」とか、「だけどみく子を泣かしたミツも悪いよね!」といった内容をずっとテンション高く話し続けた。


「それにしてもさ、未だに信じられないんだけど!」

「ぇ、何が?」

「よくロシュの車追いかけて来れたよね」

「僕もそれは奇跡だと思ってる。うん、奇跡だな。でも必然な気もする」

「そっかそっか。でもさ、一つ解らないんだけど…」

「なにが?」

「しのめんくんは何に対してそんなに必死なの?」

「ぇっと…それは…その…」

「ん??この際だから全部言っちゃいなよ」

「ぅ…」

「ほらほら、エリカ様に言ってごらんなさい」

「ぁ…あの、僕は、みく子さんの事が…その、好きなんだ。だからみく子さんを泣かせたヤツが許せない。ただ、それだけなんだ。」

「へぇー!なんか、みく子モテモテで妬けちゃうな」

「だけどね、最近元気が無いというか、どこか寂しそうで…」

「そこまで心配するほど好きなのに、自分のものにしようとか思わないの?」

「みく子さんはさ、誰かのものになったりしないと思うんだ」

「…ほんとに好きなんだね」


エリカが少しだけ羨ましそうにそう言った。
チョイブ男とエリカが笑っている写真を映し出した携帯電話に不在着信のマークが点滅している。


「今日は話聞いてくれてありがと」


ペコリとエリカがお辞儀をした。
最上階のエレベータホールで方膝を付き胸に手を当て会釈をしながら


「いえ、これが執事の仕事にございます」


エリカの笑い声がホールに響く。
そこでエリカと別れて一階へ降りマンションを出ようとすると、まだまだ強まりそうな雨が降っていた。

ただでさえ夜に弱いこの目で、更に雨が降っているとなると歩いてかえるのは不可能だ。
財布の中に一万円札が入っているのを確認してからタクシーを呼んだ。

タクシーが来るまでの間エントランスのソファで大学ノートを開いた。
そこにはエリカが勝手に付け加えた文字が躍っていた。


「しのめん=エリカのひつじ」


エリカ、僕は君の執事だよ?

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