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二日目:ゆん編 04話

「いらっしゃいませー!」

ずぶ濡れになってたどり着いたのは三十分後。
外の嵐などお構いなしの元気な店員さんが快い。
しかし店内を見渡しても覚えのあるオレンジ色がいない。
代わりにアバンギャルドなパーマをあてた
透き通るほど真っ白な女性がこちらを見て微笑んだ。

「ゆんちゃん、こっちこっち」

張りのある魅力的な声はみく子のそれと同じである。
…これがみく、子…?
動揺を悟られないように平静を装う。

「みく子、お待たせっ」

向かい合わせの席につくが目が泳いでしまう。
顔を上げなきゃ。
目を合わせなきゃ。
あたしは上手く笑えている…?

「久しぶりー!ゆんちゃん変わらないね」

ふふふと笑うみく子は
ずっと会いたかったんだあ、と伏し目がちに言った。
そうだね、とだけ返すと静寂が広がる。


おまちどおさま、とラーメンが運ばれて来て
ようやくあたしは言葉を紡げた。

「ずいぶん急だったね。びっくりした」

「ふふっ、来てくれてありがとう」

笑顔。
ふぅふぅ冷ました麺をすすって飲み込んでから

「ゆんちゃんは、元気?」

真っ直ぐの視線をもってあたしに問い掛ける。

「珍しいこと聞くのね。どうかしちゃったみたい」

「気になるじゃない、可愛い友達なんだし」

気になるのはあなたのことよ、そう言いかけて止めた。
変なパーマはどうにかなるにしても
心底に心配になるほど深く深く白かった。
でも散々周りに不審がられたであろうことを
あたしの口からまた訊ねるのは嫌だった。


「あたしは元気だよ、大学では相変わらずだけどね」

「そっか、良かったあ」

心から安堵したようにみく子は微笑んだ。
そのように見えた。
そして、

「私ね、さよならしようと思うの」

そう呟いた彼女の頬を流れる涙は
いつの間に、どこから来たのだろう。

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